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高校生スピーチコンテンスト
文部科学大臣賞に静岡県立御殿場南高校・大庭さん
WBataan Death March"


第4回全国高等学校英語スピーチコンテストが2011年2月6日、国立オリンピック記念青少年総合センターで開催され、各ブロックから選出された全国の代表者18名が約5分間のスピーチを英語で行った。主催は全国英語教育研究団体連合会。

 第4回目となる今回では、公私立の高校生がそれぞれの体験や体験を通し考えたこと、提案などを語るスピーチが多かった。審査の結果、文部科学大臣賞を受賞したのは大庭佑介さん(静岡県立御殿場南高等学校3年 スピーチテーマWBataan Death March")。フィリピンに住んだ経験から第二次大戦中の日本の負の歴史に目を向けた。悲惨な事実について日本で教えられていなかった経験から、日本及びフィリピンの教科書変更や歴史を客観的に教えることを提案した。

 第2位の日本経済新聞社賞は田代直子さん(佐賀県立佐賀西高等学校2年。テーマ"Reflection-from The World around You-")、3位の全英連会長賞は岡田真稀子さん(兵庫県立国際高等学校2年 テーマ"Home,Sweet Home?")が受賞した。田代さんはアメリカで高校生交流プログラムに参加し9・11の被害を目の当たりにし、テロをなくすために早期から国を超え互いに理解しあうことが大切と話した。岡田さんは、日本文化に慣れるのに苦労している帰国子女や在日外国人が日本で暮らしやすいように、もし学校で外国人にあったら躊躇せずに声をかけてほしい、と強調した。

 審査委員長の鳥飼玖美子立教大学大学院教授は、英語や態度に加え、「審査で最も重視するのは内容」と語りながら、文部科学大臣賞を受賞した大庭さんのスピーチについて「(数か国の歴史を調べ)世界の負の歴史を見つめ直すことで世界のコミュニケーションが増すと無理なくグローバルな話に持っていった点が素晴らしい」と講評した。

 

教育家庭新聞