NGfL(全国学習網) コンテンツ評価基準(英国政府)

インターネットを基盤教材を教科別に収集・開発


 英国政府が設立したNGfL(全国学習網)のサイトの管理運営はBECTA(英国教育工学通信協会)が行っている。このNGfLでは、インターネットを基盤とする教材を教科別に収集・開発をしようとしている。
 このNGfLのサイトに掲載するコンテンツについては、次のような明確な評価基準が設けられている。
 http://www.dfee.gov.uk/ grid/challenge/ngflchal.htm

 1.コンテンツは、教育向けであり、学習または学校管理を目的とすること。BECTAが構築するNGfLでのコンテンツの採用とリンクは、BECTAが決定する。疑問点が出た場合、BECTAは関連省庁に相談する。
 2.コンテンツ提供者は、リンクされるコンテンツがNGfLの主要カテゴリー(学校、図書館、その他教育機関の分類)で明確に分類されるものであること。その最終決定はBECTAが行う。
 3.コンテンツには不適切なもの(攻撃的・反社会的・不法性のある内容)を含めないこと。そのようなコンテンツが含まれていることが判明した場合、BECTAは即時にリンクを切断する。
 4.提供者は、BECTAのNFfL設計仕様に沿ってサイトを開発すること。
 5.関連する公共機関(省庁)のコンテンツは、すでにNGfLで入手可能なものを補完・拡充するものであること。コンテンツの重複は、付加する価値があり、競合することによって品質改良に導かれることが予想される場合に認められる。
 6.コンテンツサイトの名称は、利用者が、すでにNGfLにあるサイトと混同しないものであること。疑わしき場合は、提供者はBECTAに問い合わせること。
 7.コンテンツは、NGfLの設計仕様に従い、NGfLホームページへの「戻る」ボタンを加えること。
 8.NGfLの名称が入ったページへの直接的な広告掲載を禁止する。
 9.NGfLの名称が入ったページでの直接な販売行為は禁止する。
10.無断でNGfLホームページへの「戻る」ボタンを使用するページは、いかなるときでもBECTAによって削除させられる。
11.支援者から提供された教材は画面の1/4を超えて支援者を宣伝するものであってはならない。BECTAは、教育省と相談の上そのようなページを削除する権利がある。
12.インターネットを通じて返信されるBECTAフォームへの十分な記載がなければ、コンテンツは許可されない。フォームはBECTAサイトから入手できる。
13.団体、企業、組織が提供するコンテンツは、代表者による適切な容認がなければ認可されない。これは、学校の場合、校長もしくは理事長の容認を意味する。






(2000年12月2日号より)