全米で話題の育児書


シアーズ博士夫妻のベビーブック


誕生から2歳まで小児科医による子育て指針
 1993年にアメリカで発行後ベストセラー育児書となり、多くの人たちに親しまれてきた21世紀の育児書、「シアーズ博士夫妻のベビーブック」の日本語版が昨年10月に主婦の友社より出版された(定価3400円/税別)。
 現役の小児科医であり8人の子育てを経験したウイリアム・シアーズ氏と、看護婦でもある妻のマーサさんによる共著で、発売後半年を経た現在も子育てに戸惑う若い夫婦などからB不安が解消したCといった反響を呼び、好調な売れ行きをみせている。
 全28章で構成された本書は、Tアタッチメント・ペアレンティング(いつも赤ちゃんと一緒に)Uという博士による新しい言葉をベースに、育児のスタートから2歳までの、一生のうちでも一番大切といわれる時期についてとても丁寧に解説。
 実際に夫婦で行った子育ての体験の数々、30年以上に及ぶ小児科医としての経験と知識をもとにした科学的な裏付けのある内容が日本の育児観と共通するところも多く、これから子育てを始める妊婦さん、子育てを始めたばかりの新米ママ・パパなどに的確な子育ての指針を示している。
 日本での出版を記念して来日したシアーズ博士は「34年にわたる親業で8人の子どもを育て、Tアタッチメント・ペアレンティングUというスタイルに気づいたのです」と熱く語る。密接な親子関係を築くことで、親がその子どもに対してエキスパートになれ、子どもの方も知能的に高く、対人関係をうまく築くことのできる子どもに育っていくという。
 また、実際に8人の子どもを母乳で育て、ラ・レーチェ・リーグ(母乳育児のサポート団体)の指導者でもあるマーサさんは「母乳は母親にとっても子どもにとっても良いことだらけです。母親はリラックス効果を得ることができ、授乳時に特別なホルモンが生まれ、母親としての直感力が養われます。また母乳で育った時間・頻度が高いほど、知能指数が高く、健康な子どもが育っています」など、母乳の素晴らしさについても多く語った。
 本書の中では、母乳を与える際、どのような与え方がよいのかということも詳しく説明されている。
 産後の母子同室など、日本の産院ではなかなか実践されていないという現状について質問すると、「様々なリサーチの結果、母子同室のほうが健康な赤ちゃん、母親の自覚が育つということは明らかです。少しでもお母さんと赤ちゃんが一緒にいることが大事なのです。どんどん普及されることを望みます」と述べた。

▼主婦の友社

(2001年4月14日号より)