「栄養教諭」創設へ

家庭科の指導視野に


 「栄養教諭」の創設を提言−−子どもたちの食習慣を改善する目的で、指導の充実策を模索している文部科学省の「食に関する指導の充実のための取組体制の整備に関する調査研究協力者会議」は、栄養に関する知識と子どもへの指導力を併せ持つ「栄養教諭」(仮称)の創設などを盛り込んだ、第1次報告を出した。
 内容は、現行では小・中学校で給食の献立作成などの業務を行っている学校栄養職員に、給食の時間だけでなく1家庭科や保健体育科などにおける指導2食物アレルギーなど子どもの健康状態に応じたカウンセリング3保護者からの相談への対応など−−の3つの役割を期待。これらにこたえるため、学校栄養職員としての専門知識に、子どもたちの心身の発達状況などに対応した指導力を併せ持った「栄養教諭」制度が必要と強調している。また『総合的な学習の時間』やチームティーチングでの活用も視野に入れている。


(2001年7月14日号より)