小5、中1に食生活教材配布

 文部科学省では、食に関する指導の一層の充実を図るため小学校5年生、中学1年
生を対象とした食生活学習教材「食生活を考えようー体も心も元気な毎日のため
にー」を作成(小学生用123万部、中学生用130万部)。今年度から使用できる
よう全国の小・中学校に配布した。また、指導をより効果的に行うことができるよ
う、教材のねらい、活用方法、参考データなどを盛り込んだ指導者用の参考資料も作
成され、小学校約2万5000校、中学校約1万2000校に配布。
 教材の構成は「望ましい食習慣に関する内容」「食の自己管理能力に関する内容」
「食文化に関する内容」の3部構成。小学生用は、児童が興味関心をもって、無理の
ない学習ができるように内容が精選されており、教科学習との相乗的な効果が得られ
るものとなっている。朝ごはんチェックや、バイキング給食の選び方、おやつに含ま
れる糖分や塩分を考えるページなどがあり、イラストや写真、グラフなどの資料が豊
富で、書き込みながら楽しく学習を進めることができる。
 中学生用の教材は間食、夜食の摂り方、ファーストフードやコンビニエンスストア
の賢い利用法など子どもたちを取り巻く食に関する諸問題について、生徒自身が問題
を解決するための行動に結び付けられる内容となっている。ほかダイエットやスポー
ツと栄養、日本の食生活を考えるページなど食情報が満載。
 「総合的な学習の時間はもちろん、特別活動や家庭科や体育など学校教育全般を通
して食を学ぶ際に積極的に活用してください。主な対象は小学校5年生、中学校1年
生となっていますが、それぞれの学校で弾力的に使用していただきたいと思います」
(米満裕文部科学省スポーツ・青少年局学校給食調査官)




(2002年4月27日号より)