教育家庭新聞・健康号
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薬の絵文字を考案
学校教育に使用を
くすりの適正使用協議会 現在38種類決定
 医薬品のリスク(副作用など)やベネフィット(効能・効果など)の情報提供や教育活動を推進しているくすりの適正使用協議会(渡守武健会長)。同協議会では、子ども達でもくすりの正しい服用や使用上の注意がひと目でわかる絵文字(ピクトグラム)を考案。学校教育用に使用してもらいたいと、その発表が2月25日、東京都千代田区のアーバンネット大手町で行われた。

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 この絵文字は現在、全部で28種類。37のサンプルの中から一般対象にインターネットを利用した理解度調査を行った結果、80%以上の人が理解できたもの。子どもから高齢者まで簡単に理解ができるようなデザインを心がけ、例えば禁止事項は赤い円に斜線、注意事項は黄色のひし形を基本にそのなかにそれぞれ意味のある絵を挿入し、具体的に表現している。

 これは学校教育に役立てるために作成した。しかし、現実の教育現場では、薬教育はせいぜい高校の保健体育くらいが実情となっている。そこで同協議会では、指導要領としての「くすり教育プログラムガイド」を制作。平成16年度事業計画では、子ども達への医薬品適正使用のための教育として、学校薬剤師を核に総合的な学習で利用ができるよう援助をしていく方針だという。

 「くすり教育プログラムガイド」は学校薬剤師会や養護教諭連絡協議会を通じて広めていく。また、各学校でくすりについての学習を希望する場合、要望があれば授業のプログラムづくりにも協力してくれる。

   絵文字(ピクトグラム)の庫 (くすりの適正使用協議会)


【2004年3月20日号】