教育家庭新聞・健康号
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カルビースナックスクール食育メモ
“食事”と“健康”を
自らに考えさせる
体験的プログラムで生き生き

第22回「スナックスクールは子どもに人気」

 「スナック菓子は身体に悪い」というのは本当だろうか…素朴な疑問から始まる「カルビー・スナックスクール」は今年度から本格的に実施。小学校の総合的な学習の時間を使った、学校と企業の連携による出張授業だ。


 「カルビー・スナックスクール」は首都圏の小学校を中心に、これまでに延べ27校で開催。主に総合的な学習の時間で、子どもが自ら健康な食生活を考えるきっかけとして組み入れられてきた。

 子どもたちに欠かせないおやつを食育の視点で捉え、適切な量や食べるタイミング・内容を自分で考えるように導くプログラムを用意。実施した学校の担任は、「おやつの食べ方からはじめ、子どもが健康を自己管理できるようになって欲しい」と願いを語る。一方、子どもたちには、ほぼ毎日のように親しんでいるスナック菓子が教材だから、子どもたちの興味・関心は強い。

 現在の主なプログラムは「ポテトチップス 適量当てゲーム」、「パッケージ表示の見方」、おやつの食べ方、ビデオ鑑賞など。学校側のねらいや対象の子どもたちの学年、時間などに応じて、担任と事前に調整しながらのオーダーメイド。完全にパッケージされた授業の一方的な押し売りではない。

 最も盛り上がる「適量当てゲーム」は、まず子どもたちに、普段食べていると思われるポテトチップスの量を、皿に盛ってもらう。次にカルビーが、おやつとしての適量だと考えて呼びかけているポテトチップスの量と、重さを計って具体的に目で見て比較する。

 ごく単純な実験ではあるが、この体験から多くの子どもが、適量を越えて食べ過ぎていたことを実感。「僕はいつも大きい袋を全部食べていたから、食べ過ぎだった」、「食べ過ぎた日には晩ご飯があまりおいしくなかった」など、素直に自分の食べ方を振り返っている。

 パッケージの栄養成分表示を冷静に読み比べれば、塩分や油分が多くて健康に良くない、などの風評は誤解であることが分かる。

 「子どもたちはスナック菓子が大好き。その現実を禁止したり無視したりするよりも、食事全体からの栄養バランスを、自分で考えられるよう指導することが大切です」と、スクール実施校の学校栄養士はその意義を見出している。

 カルビーホームページ http://www.calbee.co.jp

【2004年12月11日号】