教育家庭新聞・健康号
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不登校支援 ガイドライン制定
民間施設通所でも
在籍校で出席扱い

富山・小杉町
 小杉町教育委員会(富山県射水郡)は2月28日、同市の子どもの権利に関する条例に定める学ぶ権利の実質的な保障の実現に向け、不登校児童・生徒に対し、民間施設への通所を在籍校での出席扱いとするガイドラインを制定した。

 この民間施設は、町とNPO法人子どもの権利支援センターぱれっとが協働で運営する「小杉町子どもの権利支援センターほっとスマイル」。同センターには相談室やフリースペースのほかに、時間的距離的に来にくい子ども達が交流できる場としての電子上居場所などもある。

 このガイドラインの特徴は、民間と教育委員会が話し合いで決定したことで、

 〇高等学校等への転校、進学も含めた学校復帰への支援
 〇同センターで学んだことが学校の成績評価になる場合がある
 〇いじめ等の問題で不登校になった場合、学校だけでなくセンターもいじめ解消に必要な協力を行う
 〇子どもの意思の尊重
 〇センターに通所してある程度の期間が過ぎていても出席扱いを希望する申し出があった場合、遡って取り扱うことが出来る

など、不登校等の問題解消を目指した内容となっている。

 同町の学校数は小学校5校、中学校2校、高等学校1校。

 同センターでの2月までの過去6カ月の利用者延べ人数は、会員(子ども)775人、非会員(親)183人。1日の平均利用者数は会員6.74人、非会員1.59人。利用者は町内ばかりでなく、近隣の市町や県外からも来所している。


【2005年4月16日号】


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