教育家庭新聞・健康号
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児童向け「育薬」教材を開発
くすりの授業 学校薬剤師中心に
くすりの適正使用協議会
 くすりの適正使用協議会(大橋勇郎・会長)は9月15日、東京・日比谷プレスセンタービルで3時限分の授業内容に相当するくすり学習教材「パワーポイントライブラリー」の開発を発表。「くすりの授業」での活用を呼びかけていく。
 学校では現在、麻薬などの薬物乱用防止教育が先行するばかりに、「くすり」自体に関する教育はほとんどなされていないのが現実となっている。

 「くすり」は、本人の体に応じた量や用法で使用しないと、効き過ぎで副作用を及ぼしたり、有効に働かなかったりする。また、他の薬剤との組み合わせ、今流行のサプリメントとの飲み合わせによっても同様の効果が現れてしまう。

 東京薬科大学の岡希太郎教授は、「効果と安全性が確立していない薬物治療」の現実を指摘、「食育」と同様に「育薬」として、児童からのくすり教育を推奨する。現在、薬部治療によって約14%が副作用を発症し、高額医療費の負担へとつながっている。服薬指導の充実が患者自ら副作用の初期発見に導き、薬剤費を抑制できるという。

【2005年10月15日号】


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