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平成21年度 第1回食育推進交流シンポジウム

“探求”に目を向けて

4人のシンポジスト

 文部科学省は、6月24日、国立オリンピック記念青少年総合センターで、「平成21年度第1回食育推進交流シンポジウム」を開催。上智大学総合人間科学部教育学科の奈須正裕教授による基調講演に始まり、栄養教諭による実践事例発表、シンポジウムが行われ、学校・家庭・地域における食育の重要性の理解促進の課題などが話し合われた。

給食は理想の献立
悩む保護者は真似て

 シンポジウムは、まず文部科学省スポーツ・青少年局長の山中伸一氏からあいさつがあり、続いて奈須正裕氏が「子どもが自ら学びを深める食育の推進」を演題に、基調講演を行った。

 奈須氏は、食育はかつても今も行われていることだが、「知識の教授・体験の提供」「しつけによる行動調整」「探求・・身近で切実な問題の解決」が食育の3つの教育方法であるとし、「問題を解決する際には、全部先生が準備してはいけない。考えて・動いて・学び知ることが必要」と、子どもたちの成就感の必要性について述べた。

 最後に、「本物」を目指す重要性について、「日本の教育の現状は、勉強と暮らしが結びついていないこと。探求にもっと目をむけて欲しい」と語った。
 実践事例発表は、熊本県山江村立山田小学校の木下はるみ栄養
教諭が担当し、前任校の中学校での実践を中心に紹介。毎月19日には、朝食の振り返りをしたり、教職員が交代で食育ミニ講話を実施したことで、教職員にとっても自分の食を見直すきっかけとなったことなどを行い、朝食の食事内容が「主食とおかず2品」が増えたことなどの成果を紹介。中学での経験から「幼・保・小・中の連携の必要性を感じ、何をすべきか考えたい」と述べた。

 シンポジウム「学校・家庭・地域の連携による子どもたちに対する食育の推進について」は、文科省スポーツ・青少年局学校健康教育課食育調査官の森泉哲也氏がコーディネーターを務め、西尾市立寺津小学校前校長の高橋正治氏、宝塚市立西谷小学校栄養教諭の脇本景子氏、(社)日本PTA全国協議会前副会長の加藤二佐雄氏、NPO法人畑の教室代表の白石好孝氏が登壇。

 食育における家庭・学校・地域の連携、給食試食会、地場産物を柱に、シンポジウムは進行された。小中一貫教育の柱として食育科を設定してきた高橋氏は、「保護者がほぼ100%くる年長時の就学時検診をはじめ、入学説明会、給食試食会は、良いチャンス。給食は理想的な献立であり、悩んだら真似して欲しいこと、子どもの様子を理解してもらう良い機会だということを伝えて欲しい」と述べた。

【2009年7月18日号】