11月14日、東京都の足立区役所庁舎で「子どもの生活習慣づくりフォーラム〜『幼児期からの生活リズムづくり』〜」が行われ、幼稚園・保育園関係者や保護者などが参加し、区内の研究事例発表などが行われ、区をあげて取り組んだ事業の成果が見られた。
フォーラムは、文部科学省、「早寝早起き朝ごはん」全国協議会と、足立区の共催で行われた。同区では、平成20年度から子ども施策3か年重点プロジェクト推進事業として「たくましく生き抜く力を育む」を、区をあげて行っている。近藤やよい区長は、コーディネーショントレーニングを7月から実施したことにより、昨年より子どもたちの就寝時間が1時間早くなった成果を述べ、「なによりも嬉しいことは子どもたち自身が早寝を保護者へ働きかけたこと」と笑顔をみせた。
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近藤やよい足立区長
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活動量調査で親の気づき促す
-保健総合センターの取り組み-
足立区中央本町保健総合センター保健師の中村加奈重氏によると、保健総合センターでは、母子保健事業、地区活動、生活リズム調査、子育てネットワーク連絡会を柱に生活リズムについて取り組み、出産前に夫婦で生活リズムを振り返ることなどを行っている。
また、生活リズム調査では万歩計のような物を足首につけ、1週間の子どもの活動記録(活動量)をつけるようにした。活動量の結果を表で返すことで、「活動量が多い日は早く寝るようになった」など保護者の気づき≠ェ得られたという。
また、参加した保護者には1年後、2年後と調査を行っているが、3年後の方が、より継続できている家庭が多く、中村氏は「できるだけ早い時期から始めることが重要」と話し、それにより保護者自身もゆとりある子育てができているという。
最後に中村氏は、継続して行うために「親の意欲、家族の協力周囲の理解、定期的な学習と振り返りの機会、仲間との情報交換や交流の場を設けて行くことが必要」とまとめた。
夜に子どもの姿を見ない街に
子どもの生活リズム〜指導と展開〜
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和洋女子大学教授の鈴木みゆき氏は、足立区内公私立保育所に勤務する、生活リズム改善を担う「リーダーシップ保育士」との研修を経て作成した質問紙から、5歳児の生活リズムの実態を把握するために、その養育者に調査を実施した(1209名回収)。
調査によると、子どもたちの平均就寝時刻、平均起床時刻共に改善が見られ、昨年度の調査と比較して15分早寝、15分早起きとなった。また、午後9時30分周辺に就寝している子どもたちは、寝起きも寝つきも良く、排便もあることがこの調査から明らかとなっている。
だが、テレビやビデオの視聴時間の結果については、2時間から5時間が半数以上を占めていたり、「夜に子どもを連れて外出する(カラオケなど)」割合について、「わりとそう」と回答している人が同じく半数以上いる実態に、「意外に多く驚きました。夜に子どもたちの姿を見ない街づくりをする必要がある」と鈴木氏は懸念している。
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足立区の保育士、 幼稚園教諭らが熱演 |
‘親の力’で変化する子どもの生活リズム
<寸劇・炊飯ジャー>
「夜の娯楽番組を子どもと見る」割合について、24%が「わりとそう」と回答しており、養育者とその子どもとのかかわりで気になる点はまだまだ多いことがわかるため、乳幼児期からの教育的取り組みと、それを支える地域の育成が重要な課題だ。
鈴木氏のもと、リーダーシップ保育士の研修を受けた区内の保育士、幼稚園教諭が「寸劇炊飯ジャー」を演じた。不規則な生活リズムや食生活は、「親の力」で変えられるということをパフォーマンス化したもので、会場を訪れた親子連れは興味津々でその演技を見ていた。
【2009年11月21日号】