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被災地の給食センター
炊き出しの様子を紹介

F−SYSに3万2千人来場

 食に関わる大規模ビジネス展示会「フードシステムソリューション(F‐SYS)2011」が、10月26日から28日まで東京ビッグサイトで開催され、学校給食関係者など3万1692人が足を運んだ。

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震災時の炊き出しを再現

 今回は、3月に起きた東日本大震災を受け、「学校給食センターの震災対策コーナー」が設置された。岩手県・宮古市立新里学校給食センターの東日本大震災時の炊き出し対応の様子をパネルで紹介したほか、炊き出しの実演では大釜などの学校給食調理場の設備を使って作った味噌汁とおにぎりが提供された。

  宮古市にある4つの学校給食センターのうち、震災後に稼動できたのは同センターのみで、ガス式連続炊飯システムを稼動させ、ボランティアが1か月に渡って被災者への炊き出し行った。

学校給食関連セミナー

衛生管理基準に 準拠した整備を
学校給食調理場 改築の手引き

  会期中は、学校給食に関連するセミナーやパネルディスカッションも実施。28日には女子栄養大学短期大学部教授の金田雅代氏が司会進行を務め「学校給食調理場改築の手引き」をテーマとしたセミナーを開催。

  金田氏は文科省の学校給食調査官の頃から、調理場を改築する際は、学校栄養職員の意見を取り入れるよう主張してきたが、現場の意見が反映されることは少なかった。

  そうしたことを受け、「学校給食施設計画の手引き」(生活デザイン研究所/発行)の監修に携わった。同書では、学校給食法の改正趣旨を踏まえた施設・設備計画の具体的な対応ポイントがまとめられている。

  セミナーでは、東京医科大学・兼任教授の中村明子氏が、学校給食衛生管理基準に準拠して学校給食調理場の施設・設備が整備される必要があると語った。新しい調理場を作っても学校給食衛生管理基準に合致しないところがあり、再度改築することになった調理場もあるという。

  学校給食衛生管理基準の主な変更点は、「学校給食従事者専用便所を作ること」「食品及び器具等の洗浄シンクを設置し、共用しないこと」「手洗い設備では石けん液、消毒用アルコール、ペーパータオルを使用し、給水は温水にすること」などだが、食中毒が発生した施設では「汚染・非汚染区域の区分が明確でない」「ドライ運用がされていない」などの問題が見られたそうだ。

【2011年11月21日号】

教育家庭新聞