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新連載 新米校長に贈る

学校経営の金言・名言・独り言

大阪府高槻市立城南中学校 前田勉校長

 4月から学校長として学校経営全般の責務を果たすこととなった先生が全国に多数いる。その重責に追われる日々に、不安もあるだろう。そんな先生方に、来春で退職となる大阪府高槻市立城南中学校の前田勉校長(高槻市中学校長会会長)の書籍『学校経営の金言・迷言・独り言〜全てを生かす校長室通信』から、学校経営のヒントを贈る。



 

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 前田校長は、教育行政、小学校教頭を経て、平成16年に校長として13年ぶりに中学校へ戻った。校長1年目から、毎週「校長室通信」を教職員に発信し、教職員間のコミュニケーションツールとして3年間続け、課題校を蘇らせた。1年目の12か月の一部を連載する。

◇      ◇

13年ぶりの 中学校現場です 【4月26日】

  考えていたより校長は忙しく、目の前に迫り来る学校行事や、校内会議や地域との会合など、落ち着いて考える余裕すらない日々の連続です。

  そんな毎日ですから、なかなか、自分の教育に対する考えや、検討していただきたい事項、遊び心の一端を皆さんに伝える機会がありませんので、今後、毎週この校長室通信を通じて教職員の皆さんにメッセージを伝え続けたいと思います。

  13年ぶりに中学校へ戻れる喜びもありましたが、果たして迷惑をかけることなく、皆さんと共にバランス良く学校運営をやっていけるか不安で一杯でした。

  しかし、私の不安はすぐに解消しました。学校には推進体制がしっかりと確立していました。良心的で正義感あふれる有能な皆さんが、目前の教育課題に苦悩しながら、ひたむきに子どもたちに尽力されていたからです。時には、勤務条件を超越して献身される姿に、校長としての責任を痛感しています。日々の厳しい取り組みの実態をともに歩む中で、行政をはじめ関係機関への具申や要望を通して、一歩でも改善の実をあげたいと決意しています。あわせて、現行の体制での効率化をも追求したいと考えています。

  今週より家庭訪問が始まります。校区は広く、畑や幹線道路に分断された地形です。交通事故に十分気をつけて、子どもたちの生活実態の把握と、保護者・地域との信頼関係の構築をお願いします。また、家庭訪問のない先生方には、放課後の生徒の指導と安全確保への配慮をよろしくお願いします。

(「学校経営の金言・迷言・独り言〜全てを生かす校長室通信」より抜粋/城南中=072・673・4491)

 

【2012年4月16日号】

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