「感謝される朝食」テーマに シンプルで健康なものを―ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト

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 「『ごちそうさま!』と感謝される 朝ごはん」をテーマに、8月3日「第17回ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト」本選大会が開催され、187通の応募から選ばれた9名の本選出場者が腕を競い合い、東京都八王子市の小学5年生、布宮花野さんが優勝した。

  同コンテストは、調理師や栄養士など「食」のスペシャリストを育成し、「食育」の普及啓発に努める服部栄養専門学校(服部幸應校長)が、小学生を対象に実施。

  本選では、オリジナル料理レシピの調理の前に、規定競技であるりんごの皮むき、キャベツの千切り、アジの三枚おろしが加わり、同校の服部校長を審査委員長にした7人で審査される。今回は、特別審査員として声楽家であり、料理番組にも出演する池田美保氏が審査に参加した。

  規定競技は、同校の教授陣に見本を示してもらった後、実際に挑戦。制限時間(45分)13分前に全員が終わるという快挙。

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優勝した布宮さんのレシピ。
シンプルさとハートの卵焼きが
審査員の心に響いた

  その後行われたオリジナル料理レシピの調理は、昨年までと違い保護者の付き添いがなく、同校のアシスタントが1人ずつ手伝う。最初は緊張していた子どもたちも、ほぐれてくるとアシスタントとうまくコミュニケーションをとって、調理を進めていく。

  優勝した布宮さんのレシピタイトルは、「家族の大好きな朝ごはん」。にんじんご飯、鮭の照り焼き、卵焼き、ちんげん菜のおひたし、わかめとなめこと豆腐のみそ汁というシンプルなもの。「シンプルすぎて自信がなかった」と話すものの、そのシンプルさが良かったという。

  服部校長は「レベルが高かったので、悩んだ末に手順の良い人、ほっとする料理にしましょうと整理しました。体が健康になることが大事です。これからもシンプルで良いものを作ってください」と全員にエールを送った。

【2012年8月20日号】

 

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