豊かな食文化の継承を―ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト

山梨・小峰さんが 昨年のリベンジ

ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト  小学生が自ら考えたオリジナルレシピで競う「第18回ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト」の本選が、主催する服部栄養専門学校の校舎で7月30日に開催され、本選に臨んだ10名の小学生の中から、昨年入賞を逃した山梨県都留市の小学6年生・小峰直さん(写真・前列左から5番目)が優勝に輝いた。

  服部審査委員長(服部栄養専門学校理事長・校長)は「小峰さんの作品は、とても良い塩加減になっていました。他のみなさんの料理も食材が持つ旨みを、うまく引き出していました」と講評。

  同コンテストは「豊かな食文化を継承すること」を目的に、全国の小学生を対象に実施されている。

地域の素材を活かし高レベルの本選に

ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト
優勝した小峰直さんの作品
「笑顔しっかり、 元気な朝ごはん」

 7月30日に行われた「第18回ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト」の本選に出場した10名の小学生は、「一日の始まりは朝ごはんから」をテーマに、主食・主菜・副菜プラス汁物の4品で構成されたオリジナル料理レシピと、規定競技に臨んだ。

  服部幸應審査員長の他、特別審査委員には声楽家の池田美保氏と第15回目のコンテストで優勝し、子ども料理人として活躍する、こごまちゃん(小6)が参加。第一次実技審査の規定競技(りんごの皮むき、キャベツの千切り、アジの三枚おろし)では、こごまちゃんがデモンストレーションを行った後、参加者が挑戦。

  優勝した小峰直さんの「笑顔しっかり、元気な朝ごはん」は、地産地消ご飯、トマトと卵炒め、手作り塩糀ナゲット、たまらん・とまらんきんぴら、豆腐とわかめのすまし汁を、ワンプレートに美しく盛り付けたもの。

  昨年の悔しさを踏まえて規定競技の練習を重ね、オリジナルレシピは制限時間60分以内での完成を目指し、複数の作業を同時にこなせるように工夫した。

  特別審審査員のこごまちゃんは「どの料理もクオリティが高かったです。日本全国から参加していて、その土地の野菜などを使った料理も多く、参考にしたいと思いました」と感想を述べた。

  その他入賞者は、以下の通り。準優勝/栃木県小山市・丸山楓佳さん(小3)、青森県五所川原市・小田楓香さん(小6)。技術賞/兵庫県川西市・上田彩奈さん(小6)。特別賞/秋田県男鹿市・永井綺愛さん(小6)。

【2013年8月19日号】

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