理科や道徳への発展も<第12回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール>

 実践アイデア賞を新設
日産リーフ
入賞作品デザインされた日産リーフ

未来を担う子供たちに絵を通して自然の大切さについて考えてもらいたいと実施している、「第12回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」の表彰式が行われ、前回を超える3万8929点の応募から5名のブリヂストン大賞が発表された。今回から団体を対象に、同コンクールを活用した「アイディア」を表彰する実践アイディア賞を新設し、鴻巣市立吹上小学校(埼玉県)、栃木市立栃木第四小学校(栃木県)、HMK美術研究室(愛知県)が受賞。入賞の101点の作品は日産自動車(株)の協力を受け、電気自動車「日産リーフ」にデザインされ「ブリヂストンTODAY(東京都小平市)」で展示される。

ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール

 (株)ブリヂストン、ブリヂストンサイクル(株)、ブリヂストンスポーツ(株)による「第12回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」の表彰式では、大阪府・八木喬基さん(9歳)、千葉県・梁田菜摘さん(7歳)、静岡県・開澤快さん(9歳)、徳島県・伊沢直留さん(10歳)、千葉県・内田百奏さん(9歳)にブリヂストン大賞が贈られた(※年齢は応募時)。

第12回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール大賞5作
(左上から時計回り)開澤快さん「見
上げたら、松」、伊沢直留さん 「牛
の親子」、内田百奏さん「なにが見
えるかな?」、八木喬基さん「なぜ虫
は、かたちが変わるのか」、梁田菜
摘さん「雨にぬれてたのしそうにし
てるカエル」

 同コンクールはブリヂストングループが行う「エコ・プロジェクト」の一環。今回は「みつけよう おもしろい しぜん」をテーマに、発見した「おもしろい」自然を小学生が絵に表した。

 個人のみならず団体を対象にした賞も設けられ、団体上位賞は、十和田市立東小学校(青森県)、柏市立風早北部小学校(千葉県)、日出学園小学校(千葉県)、磐田市立磐田北小学校(静岡県)、岩国市立岩国小学校(山口県)、玉名市立玉名町小学校(熊本県)が受賞。

 代表校として出席した風早北部小学校の石井朋子教諭は、「応募を切り口にして理科の観察や、心を高める学びとして担任と連携し、816の作品を応募することができた。作品の裏に100文字の思いを書くことが楽しみな子もいる。何よりも自分の作品がシールになって贈られることが喜びにつながる」と学びの効果を語った。
(株)ブリヂストン代表取締役CEO兼取締役会長の津谷正明氏は「当社は社会への貢献として環境について考えており、このコンクールも環境活動の一つとして誇りに思う仕事。地球に住む人々は一つのチームと捉え、長い視点で自分の周りの環境問題を考えてほしい」と述べた。

 

【2015年4月20日号】

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