国際社会科学部を新設 <学習院大学>

ビジネスで活躍する人材

井上寿一学習院大学長
井上寿一学長

 2016年4月、学習院大学(井上寿一学長/東京都豊島区)は52年ぶりの新学部として、社会科学の5分野(法律・経済・経営・地域研究・社会学)を統合した「国際社会科学部」を新設。国際社会において経済活動の仕組みを分析・理解する人材を育成していく。

 井上学長は「国際性は長きに渡る学習院の特長。国際性、学際性を持っていることをアピールしたい。英語力は入学後に伸ばし、まずは課題解決力を育てたい」と話す。教員も法律、経済の専門家を充実させた。

 新学部の設立にあたり「社会科学」にこだわり、既存学部を改編するのではなく、一から学部を設計。「社会科学の手法を使って国際社会の問題を解明する力を養うことで"ビジネス"の面で、国際社会で活躍できる人材を養成する」ことを理念とした。

 卒業生が就職し、かつ海外とのやり取りのある企業65社へ事前に調査し、グローバル人材に重要な能力として「課題発見・解決力」が最もあげられたことから、新学部では「課題解決力」「国際社会の理解」「英語力」をミッションに盛り込んだ。

 授業内容は、学習院大学の持ち味である少人数教育(ゼミ)を重視。1年次には課題を発見しデータを分析する力を育む入門演習、3年次と4年次は専門演習と卒業演習がある。

 国際系の学部に多い講義の英語化は2年次から徐々に取り入れ、段階的な英語力の向上を目指す。学部生全員に課される4週間以上の海外研修は、渡航先・期間を自分で選択する。

 

【2015年10月19日号】

 関連

<<健康・環境号一覧へ戻る