公共図書館や学校図書館を使って調べ、まとめた作品を募集する「第19回図書館を使った調べる学習コンクール」の作品募集が9月に始まる。
図書館活用の促進と、調べる学習の普及を目的とした本コンクールは、調べる学習により、情報リテラシーを始め知的好奇心、読解力、言語力、思考力の5つの力が磨かれるもの。夏休みにこそじっくりと取り組みたい活動だ。知的好奇心から深める学びは、貴重な成長の機会となる。
昨年の第18回は小学生から大人まで、国内外から5万7070作品が寄せられた。直接応募のほか、夏休みの活動を想定した地域コンクールの実施も増えている。
地域コンクールの審査員からは、「調べる学習は問題解決学習。人の情報は大切にする(著作権)、自分の考えをしっかり書く、などが浸透してきた」、「学校図書館が情報センターとして位置付けられるようになった」、「作品が理論的になった」、「わからないことを図書館に行って解決できる子が増えた」という声が届いている。「小学校2年生から本コンクールに取り組んでいた子供が中学校3年時に素晴らしいレポートを作成し、県で受賞した。その土台は本コンクールの継続にある」という報告もあり、「調べる学習」の継続による力の育成には確かなものがあることが分かる。
募集作品は、身近な疑問や不思議に思うこと、興味があることなどについて、公共図書館や学校図書館で調べた上で、フィールドワークなどでさらに調査、その結果何がわかったのか、どのような発見があったのかについてまとめるもの。どんな着眼点を持ち、どんな感動を得、どのように資料を活用しているのか。受けた感動を読み手にどのようにわかりやすく表現しているのかが審査のポイントだ。
募集要項 |
募集作品 |
■地域コンクール新規開催への助成 |
平成28年度に地域コンクールを新規に開催される予定の自治体の方々へ、助成を行います。 【お問合せ】 公益財団法人図書館振興財団 〒111‐0012 東京都文京区大塚3‐5‐9 住友成泉小石川ビル別館5階 TEL03・3943・4743 担当=奥村 |