| TOP>健康号>取材シリーズ>養護教諭の熱き風! |
■抜群のまとまり良さ
奈良県は、県の学校保健会養護教諭部会に幼・小・中学校の会員からなる奈良県養護教育研究会(大杉好・会長)、高等学校・養護学校などの会員からなる奈良県高等学校等養護教育研究会(和田清鷹・会長)がある。
同県は今年度、「全国養護教諭研究大会」の開催地。だが、やはり同県の特徴としては、全体によくまとまっているという印象が挙げられるだろう。この点について、県養護教育研究会の大杉会長は、「奈良は、平成3年の全養連(全国養護教諭連絡協議会)に加入する前から一つにまとまっていました」と、現在でも会長自ら率先して引っ張っている意識はないという。
全国大会でも、その準備段階から県内の養護教諭が各役割をこなしている姿は、日頃の団結力が伺えた。大会会場に併設した企画展示も幼稚園から高等学校までそれぞれの養護教諭が保健室経営をテーマに、教材開発や保健指導・保健学習などを来場者へ丁寧に説明していた。
同県での主な取組を紹介すると、まず、専門医が中心となってすすめている健康相談システムがある。これはまだ2年目だが、「なにかあれば、いつでもきける」ところが心強いということで、子ども一人ひとりを見ていくために、今では定着してきているという。他にも、県内を18ブロックに分け、それぞれの地区でも保健指導や学習の充実、資質の向上を図っている。
■全国大会開催の効果
今回の全国大会の開催要請は、2年前の近畿養護教諭研究協議会開催直後にあったという。当初、大杉会長は会員の負担を考えて悩んだが、県内の養護教諭の全国大会に参加する機会が少ないことから、「全国大会の風を感じてもらいたい」と、受け入れた。結果、今回の大会で各自が受けた刺激から、養護の仕事以外にも臨機応変を効かす力がつき、学校外での各種関係機関とのつながりなど、普段見えてこないものが見えたことは、人間性の成長などで大きな意義があったのではないかと、評価する。
今後だが、同県は小・中学校で複数配置が11校、高等学校では充実しているPCスキルも整備途上で、課題も少なくない。奈良県養護教育研究会では、PCスキルや健康相談活動、新しい救急処置の研修に加え、今年度からは特別支援教育のコーディネーター育成を図っていく、としている。
“連絡から連携へ”、大杉会長は、「瞳輝く元気な子ども達に」という想いがあれば、養護教諭の心は一つになれると、微笑む。
【2005年10月15日号】