家庭食にも変化が

塩分の取り過ぎに注意


 栄養摂取状況で特徴的なのが、ビタミンやカルシウムが全体的に不足がちな中で一部の児童・生徒に摂取過剰が見られること。カルシウムで充足率200%を超える者やビタミンCで充足率500%を超える者がいる。また逆に全体的には摂取過剰気味の脂肪についても充足率25%以下という者もいる。報告書ではこの原因を強化食品、栄養食品の安易な摂取と分析。こうした食品の安易な摂取は「栄養バランスを崩す」と指摘している。

 食事形態については外食が目立ち、この割合が最も高いのは休業土曜日の昼食で、小学校24・2%、中学校18・7%、次いで同じ休業土曜日の夕食でそれぞれ9・6%、6・7%となっている。この外食率についても都市部と農山漁村部では違いがあり、特に小学校で顕著で、休業土曜日の外食率を見ると昼食が都市部27・2%、農山漁村部21・4%、夕食では都市部10・4%、農山漁村部8・9%、朝食も都市部8・1%、農山漁村部6・8%といずれも都市部の数値が高くなっている。外食メニューで最も多いのが、朝食が菓子パンと牛乳、昼食がラーメンと焼きそば、夕食がすしとサラダ−−などとなっている。

 一方家庭食のメニューを見るとご飯とみそ汁以外では朝食がパン類と牛乳、果物、昼食がラーメンや焼きそば、うどん、おにぎり、果物など、夕食がサラダ、果物、焼き魚などが並んでいて一見バランスが取れているように見えるものの報告書によると、この中に冷凍食品やレトルト食品、複合調味料がかなり多く使用されているのが実情で、塩分の過剰摂取には十分に気をつけて欲しいと呼びかけている。

教育家庭新聞(99年3月13日)