学校給食「とても安心」6.4%

ヤクルトが家庭の食中毒に関する調査実施

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 (株)ヤクルトが、東京と大阪の小学校4〜6年生の子どもを持つ母親と、その子ども250組500人を対象に、「食中毒の予防対策と健康管理調査」を5月に実施した。
 食中毒を怖いと思っている母親は、「非常に怖い」「まあ怖い」を合わせると91・6%という結果がでたものの、その予防については「かなり気を配っている」が12・0%と1割強であった。また、食中毒を意識するようになったのは、O157に関する報道の影響があるとの答えが9割以上だった。

 また、学校給食における食中毒への安心感を尋ねたところ、「とても安心している」6・4%、「まあ安心している」66・4%を合わせて、安心している割合は7割強に達している。「安心していない」割合は6・4%とごくわずかの回答であった。しかし、「とても安心している」の割合も極めて低く、全幅の信頼をおいているわけではないことがわかる。学校給食からO157が発生したことが、意識の中にまだ強いのかもしれない。
 食中毒の予防策として日ごろ実施していることは何か聞いたところ、「賞味期限に注意する」(96・0%)、「調理の前に手を洗う」(92・8%)の2項目が目立つ他、「違う食材を使うたびにまな板を洗う、代える」(78・0%)、「まな板は常に清潔に保管している」(74・8%)なども7割を超えており、まな板への配慮の高さも見られた。
 食中毒予防の自己採点を項目ごとにしてもらったところ、全体的にもっとも高い点数だったのが、「食材、食品の購入」で、以下「調理時」、「調理後」、「食材・食品の保存」、「調理用具の下準備」の順となった。

 子どもにお腹をこわす頻度(1か月平均)を聞くと、「0回」が半数強の53・6%を占め、一方で「月に1回以上」お腹をこわすという子も約4割強に達している。また、お腹をこわさないための注意を誰に言われたら一番守るかの質問には、やはり「お母さん」(84・4%)が断然多く、次いで「お医者さん」「お父さん」、「学校の先生」、「学校の保健の先生」、「おばあちゃん」などが続いた。衛生管理の面でも家庭での教育力は大きいようだ。
(教育家庭新聞99年7月17日号)