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INTERVIEW 「人・仕事・人生」
苦労をいとわないチャレンジ精神
喜び・安心を与えるコンテンツを
ディズニー・チャンネル運営部門
 マネージングディレクター ポール・キャンドランドさん

ポール・キャンドランドさん 「こんにちは、初めまして」と流暢な日本語で登場したポールさんは、来日して10年が過ぎた。大学で日本語を学び、その能力とペプシコーラ・カンパニーでの実績を買われ、94年沖縄ペプシコーラ社の社長に就任した。

 そして、沖縄ペプシコーラ社からペプシコーラ・インターナショナルジャパンの日本代表となった。「沖縄のゆったりした時間が好き」と、沖縄がとてもお気に入りのようだ。全国を回る多忙な毎日も、キレイな土地を見て、「リフレッシュになります」と微笑む。

 40歳を前に新しい業界、ディズニー・ストア・ジャパンから代表取締役・総支配人就任の打診が来た。映画からビデオ・DVD、ファストフードとのタイアップなど、ディズニーはビジネスを大きくすることが非常に上手いことに強い興味を覚えた。おまけに、小さい頃から毎週日曜日ディズニーのテレビアニメーションを必ず見ていたこともあり、「チャレンジしてみよう」と意思を固めた。

 「簡単に出来ることは好きじゃない」と苦労もいとわないポールさんは、1年間で全店舗を回り、キャストの話を聞いて勉強をし、大きな成果を残した。

 そして今度は、同じディズニーでも小売業からスカパー!やケーブルテレビで現在放送されている「ディズニー・チャンネル」の立ち上げに携わることになった。とても少人数のチームからプロジェクトをスタートさせた。ケーブルテレビ局の幹部など多くのお客様との打ち合わせ、米国ディズニー本社への出張と仕事をこなした。喜びも悲しみもチームで共有し、「100%自分の人生が集中していた」と当時を振り返る。

 おなじみのディズニーキャラクターが登場するアニメーション、未就学児向けの番組ゾーン「プレイハウスディズニー」、また、身近な物でアート作品を一緒に作り上げる「アートアタック」等、プログラムは多種多様。12月1日からは、アニメーション専門チャンネル「トゥーン・ディズニー」も開局。
 その中で放映される番組ゾーン「ジェティックス」は、男児を対象とした番組。「日本は世界的なコンテンツを作っているが、もっとポジティブなコンテンツが増えても良いと思う」と同番組での正義のヒーロー達の活躍に期待する。日本を愛するポールさん。「視聴者が喜び、子ども達が安心できるコンテンツを作っていきたい」とこれからも日本発ディズニーのコンテンツを増やそうと貪欲に進み続ける。

◇  ◇

 ディズニー・チャンネルの公式HP(http://www.disneychannel.jp)は、11月29日にシンガポールで開催された「PROMAX&BDA ASIA 2005」の『ベストウェブサイトデザイン』部門において、金賞を受賞。

<プロフィール>
 ポール・キャンドランド=ワシントンDC出身。
 ・ペンシルバニア州立大学大学院でMBAを取得後、87年ペプシコーラ・カンパニー入社。
 94年沖縄ペプシコーラ社の社長就任。
 98年に就任したディズニー・ストア・ジャパン代表取締役・総支配人としての実績を評価され、02年「ディズニー・チャンネル」の運営部門WDTIJマネージング ディレクターに就任し、今に至る


【2005年12月17日号】