教育家庭新聞・健康号
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教育実践事例
仲間とゴール目指す
「体・健康プロジェクト」
座間市立 入谷小学校
情報収集してプレゼンテーション
情報収集してプレゼンテーション
 神奈川・座間市立入谷小学校(河野香代子・校長)は、一人ひとりが意欲的に自分のテーマを掲げ、願いを叶えるためにゴールに向かってチームで仲間と仕事を進める「プロジェクト学習」を行っている。

 5・6年生の題材は「体・健康プロジェクト」。昨年からより安全で健康的な生活を送る意識と態度を育てることをねらいに、自分や家族のために今よりもっと健康な生活を実現しようと、手軽なストレス解消法、運動不足解消の運動、バランスの良い栄養の取り方、視力が良くなる方法など、健康に関する身近なテーマを29チームに分かれ情報をリサーチ。その情報をもとに模造紙に図や写真、絵などを貼りつけ、1月18日にプレゼンテーションを実施。発表方法は6教室に分かれ、全員が聞くことのできるように、誰かがそのチームの前に行くと1回5分の発表を始める。聞いてくれた人には「良いと思ったこと」「アドバイス」を記入してもらう。

 当日は、訪れた保護者に質問を受けると、自分達がリサーチしてきた情報の中から精一杯答えたり、また、実際に自分達が作った健康に関するおすすめのメニューや、体操、ストレッチなどを一生懸命教える姿があった。自分達が実践したことだからこそ説得力もある。発表の最後には、情報リサーチの支援を受けた企業の人や先生へのお礼の言葉を述べるなど大きな成長があった。

 6年生を受け持つ荒井康弘先生によると、児童達は「このプロジェクト学習の中で初めは担任の先生にだけ相談していたが、現在は6人いる5・6年生のどの先生にも質問をするようになった」。また、先生達のチームワークや責任感も生まれるなど、「職員同士の輪も広がった」と河野校長は話す。

 5・6年生のゴールは、今回の発表を再構築してガイドブックを作成、各個人や市役所への送付などを予定している。


【2005年2月12日号】


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