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マグネットで食物を グループ分けする子ども達 |
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■実態調査して授業を
桃井第二小学校
桃井第二小学校(児玉良司・校長)の栄養職員野口つゆ子先生は、同校に着任して1年。2月16日は3年3組に「なんでももりもり食べよう−野菜を食べよう−」という主題のもと、バランスのとれた食事が健康な体を作ることを教えた。
授業は、事前に行っていた「嫌いな食べ物」のアンケートをもとに進められ、まず「このクラスの嫌いな食べ物1位は?」と質問。1位はピーマン、2位魚類と続く。
嫌いな理由に「苦い」などが挙がる中「人間には『味蕾(みらい)』という味を感じるところがあり、発達すると苦いものもおいしいと感じるようになるよ」と野口先生は説明。児童らは、新しい言葉に興味津々。
続いて担任の倉重由紀子先生は、主人公が夢の中で赤・黄・緑3つの村を訪れ、バランスの良い食生活が大切だということを理解していく紙芝居を読み、児童らは野菜不足が便秘につながることなどを知った。
それをもとに、マグネットを使い食物を赤・黄・緑の3つに分ける作業を行った。野口先生と見直しを行い、「みそ」は体を作る赤の部屋に入るとわかると、児童からは驚きの声も。
最後に「これからは好き嫌いなく食べたい」「『味蕾』というものを学んだ」などの感想が発表され、授業を通して児童らは普段の食生活を見つめ直し、好き嫌いが体に与える影響を学んだ。
野口先生は「特別な工夫こそないが、各クラスの実態をつかむため事前準備にアンケートを行ったことが良かった」と話し、その他にも土曜学校に参加するなどして名前を覚え何かにつけて児童と会話し交流を図る。児玉校長は、「食べることで家庭・友達との交流が図られていく」と栄養指導へ期待を持つ。
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