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マヨネーズを作ろう |
■本物を知って
輝く子ども達
3時間目(18日)の家庭科室、ホテルの副総料理長・角谷正明シェフが実演するテーブルを囲んだのは、6年2組の子ども達とその保護者。シェフが手始めのズッキーニを輪切りにするだけで、その素早く正確な包丁さばきに歓声が上がる。
タルタルソースも手作り。卵黄に酢、油を少量ずつ混ぜていくと、「わぁ、マヨネーズみたい!」。その声に「『マヨネーズはお店で売っているもの』じゃないんだね。こうやると、お家でも作れるんだね」と、シェフが答える。
出来上がった料理はテーブルの上にクロスと花が飾られた別室へ運び、会食前には角谷シェフから食事マナーのアドバイス、人をもてなす気持ちの大切さが説かれた。
実習後の子ども達は、「こんな授業なら週に1回でもいい」と、目を輝かせていた。子どもと一緒に料理をしてみるいい機会にもなったと、保護者の反響もいい。家庭科担当の宮崎加奈子教諭は、本場本物の刺激を子ども達に、と自身も楽しみだという。
角谷シェフは、「外食に慣れている今の子どもは目も肥えているが、実演することで料理の苦労や楽しさをわかってもらえれば」と、いろんな仕事をみて、自分の夢や目標をみつけられる子ども達に期待を寄せる。
【2005年3月19日号】