教育家庭新聞・健康号
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教育実践事例
輝け!太陽の子たち
広げよう!健康的な生活習慣
さいたま市立大谷場東小学校
養護教諭 川野千晴
むし歯予防集会では劇を上演
むし歯予防集会では劇を上演
 本校は、平成13年3月に、さいたま市で初めての小・中一体型の校舎として建設された。この校舎は、ワークスペースとオープンスペースを備えたゆとりある教室、広くて大きな小・中共有図書館、車いす用トイレやエレベーターなどのバリアフリー化された設備など、人や環境にやさしく、しかも様々な学びに応えられる21世紀にふさわしい施設・設備となっている。こうした恵まれた教育環境の中で280名の児童は、「やる気と自信に輝く太陽の子」を目指して元気よく学んでいる。

 保健委員もこうした環境を生かして、意欲的に主体的に活動を展開している。トイレや水道場の点検活動、学校行事としての集会活動、そして、朝の授業前ペア活動などである。ペア活動とは、保健委員9名が2人又は3人1組になって太陽の子たちの健康が益々増進していくように身近な健康問題を取り上げて注意や改善を呼びかける活動である。職員集会の時間帯に、紙芝居や絵、グラフや図表などの資料を片手に、学級や学年フロアーに出かけていって「昨日はかぜで、全校で10人欠席がありました。休み時間には手洗い・うがいを忘れないようにしてください」「うがいのしかたは、のどの奥まで洗えるようにこんな風に・・・」と低学年にも分かるように実践してみせる。この時使う資料は、休み時間にみんなで協力して作る。資料づくりには、中学の保健委員からアドバイスをもらうこともある。中学生との交流ができるのも本校ならではである。

 4月のペア活動では、1年生に手洗や、トイレの使い方がきちんとできるようになってほしいということで、水道場やトイレに1年生を連れて行って水の流し方やサンダルのそろえ方まで丁寧に教えた。6月には、むし歯予防の全校集会の後、みがき方のポイントについて、大型の歯の模型と歯ブラシを持って各フロアーを廻って指導した。低学年の児童は、保健委員が廻ってくるのを楽しみ待っているようになった。この他、健康的な習慣が学校中に広がるように「太陽の子保健委員だより」も発行している。保健委員は、どの子も「自分たちはみんなの健康ガイドだよ」と活動に誇りと自信を持っている。

休み時間の保健室でかぜの予防の紙芝居
休み時間の保健室で
かぜの予防の紙芝居


【2005年5月21日号】


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