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献立を作成中 |
今年1月、東京都品川区・大井町駅付近に料理教室や、専門家による健康相談コーナーを併設した「みんなの食育ステーションin大井町」が誕生。これは、商店街の空き店舗対策として誕生し、特定非営利法人みんなの食育が運営している。
5月15日は、相澤菜穂子先生による幼児対象の「食育料理教室」が行われ、3歳から7歳まで7人の子どもが参加し、「ちぎりだんごの野菜汁」を作った。
キッチンは、下から踏み台が出てくるので、小さな子でも届くようになっている。まずその台に乗り、すでに参加している子達が、初参加の子に手の洗い方を教えた。
次に4つのお皿を使い、食事には主食、主菜、副菜、汁物があり、どのようなものが入るか説明。その後レシピを写真にしたもの使って主食、主菜、副菜、汁物とお皿に並べ献立を自ら作成した後調理を開始。
野菜を包丁で切る子、ピーラーで皮をむく子、ちぎる子と全員で役割を分担。野菜を切り、鍋に入れ煮込む間は、全員でだんご作り。今回のだんご汁は岩手県の郷土料理「ひっつみ」なので、丸くはなく薄く伸ばして作るもの。伸ばすことが難しいようでなかなかできない子もいたが、最後には要領をつかんでいた。 完成すると、「いただきま〜す」とだんご汁を試食。おかわりをする姿も見られ、鍋は空になった。好き嫌いなく食べているように見えたが、保護者から「実は、みつばが苦手なのですが、今日は食べていたので驚きました」との声もあがった。
初めて参加した子どもの保護者は、「普段から包丁は使うことがありますが、なぜ危ないのかなどを一連の流れを通して説明してもらえたことが良かったですね」と話し、子ども達も「楽しかった。また来てみたい」と笑顔。
■みんなの約束
刃物には注意
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苦手な野菜もみんなでおいしく |
相澤先生は、「刃物だけは気をつけるように『みんなの約束』としてやっている」ことが幼児向け講座で特に気をつけているところいう。
また、子ども達は普段母親の手伝いもしているが、一連の流れよりも部分的に手伝うところが多いようで、「一人ひとり役割を大切にし、みんなで全部を行い実感が湧くようにしてあげたい。子ども達は信頼したらできるんですよ」と話した。
同ステーションは、子ども向けの料理教室のほか、大人向けの料理教室も多数開催し、おすすめの商品を展示し販売も行い、6月18日(第3土曜日)からと、7月3日(第1日曜日)からは、小学生を対象にした全6回の教室を開催する。
【2005年6月11日号】