教育家庭新聞・健康号
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実践講座 PTA広報誌Q&A
<第4回> 2004年9月11日号掲載

 
1学期号は、役員紹介、会長・校長あいさつ、職員紹介など載せる記事がたくさんありましたが、2学期は、文化祭くらいしかありません。どのようにして紙面を組めるかとても不安です。よいアイデアはないでしょうか。



 年3回発行する標準的な広報活動では、1学期号は別名“あいさつ号”と呼ばれています。会長、校長のあいさつや離・退任の教職員のことばなど載せなければならない原稿が多いからです。いずれも依頼原稿であることが特徴です。
 しかし、これから発行する2学期号の広報紙では、依頼原稿に頼ってはいられません。ほとんどの記事は自分たちでつくらなければなりません。それだけ楽しみも多くなりますが、たいへんさもつきまといます。そして、中心的な記事は「特集」ということになります。別の角度からみると「考えさせる」や「現状を変える」広報紙を目ざしていくことになります。

(1) まず、発行日をいつにするか
 発行回数が少なくなればなるほど「いつ発行するか」という発行日の設定が重要になってきます。年に3回しか発行しない・できない広報紙です。野球にたとえればこの1回の打席で少なくとも塁に出なければなりません。バンドでもよいですしフォアボールでもよいです。できれば、三遊間を抜くヒットはぜひねらいたいですね。そのためには、まず、「発行日」を定めることが大きなポイントです。基本的には、いつ発行してもよいです。9月、10月、11月でも12月でもかまいませんが、学期末の発行だけは絶対に避けてください。

・どんな学校行事・PTA行事があるのか。
・効率的に発行するにはいつがよいのか−社会の動き、年中行事、季節感なども睨んで。
 この2つのことを参考に決めていきます。いつでもよい(決めかねる)のでしたら、昨年と変えてみることです、大きな行事に合わせて発行するのも手です。


(2) 特集で何を取り上げるか
 企画会議の席で急に考えても、なかなかよい案は浮かんでこないものです。日ごろから、特集記事のことを頭に描いておかなければなりません。

・いま、こんなことが問題だ、心配だ、気になる。
・子どものことが分からない、困っている。
・いま、社会的な問題になっているが、本校ではどうだろうか。
・みんながこのようなことに関心を抱いている。
・保護者会の席でこんなことが話題に上ったが……。
・こんなことを知りたい、聞きたい。
・社会の出来事や動きに対し、学校はどう影響を受けるのだろうか。

 これらは、どれも特集のネタになります。新聞の家庭欄の記事もヒントになります。

 ○PTA問題、家庭教育(子育て)、親子関係、進路・受験、子どもの生活、周年行事、夏・冬休みの過ごし方などは定番ものといってもよいほど毎年多くの広報紙で取り上げられています。

          ┏「記録し、知らせる広報紙」
          ┃   ↓
読まれる広報紙╋ 「考えさせる」
          ┃   ↓
          ┗「現状を変えていく」


 全国新聞研究協議会会長・鈴木伸男(町田市立町田第二中学校長)