教育家庭新聞
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実践講座 PTA広報紙Q&A
<第22回> 2006年4月15日号掲載
  本年度、最初の保護者会の席で、最初にPTAの委員を決めていますが、出席者が7人しかなく、出席者のほとんどが何かの委員に就くことになってしまい、私は面白そうなので広報委員を選びました。さらに、委員総会で広報委員長に選ばれてしまいました。PTAの委員すら、今までまったくやったことがないので、とても不安です。5月1日(月)のPTA総会までにどのようなことをやっておけばよいでしょうか。


 最近、中学校に限らず小学校でも、委員を引き受けてくれる人がたいへん少なくなっています。委員会の大切さや委員をやることによるプラス面をPRしていく必要性を強く感じます。

 さて、PTA総会の資料には各委員会の活動計画が入っていますので、年間計画を作らなければなりませんし、組織を整えることも必要です。

 まず、組織づくりですが規約では、副委員長1人、書記1人など定数が決められていると思いますが、規約に縛られる必要はありません。広報委員会(部)が円滑に運営され、よりよい広報紙がつくれるような組織にしていくことが大事です。

 中学校では、学級数が多く、学年の委員も多いので各学年に委員長か副委員長がいた方が連絡網を流したりする上で都合がよいです。小学校でも、低学年、中学年、高学年に各1人はいた方がよいでしょう。規約以外に内部だけの2人目の副委員長を設けてしまうのです。実行(運営)委員会に出なければよいだけのことです。

 次に、発行計画を中心とした活動計画、そして予算案の作成です。計画はなるべく詳しく作ることで、計画を立てておくから後で変更もできるのです。特に発行日はきちんと決めますが、学期末は避けることが大事です。1学期は6月末か7月初めで、2学期は10月から11月頃が適当です。3学期は卒業式より早く発行します。また、予算案を作る時に、気を付けることは、全ての金額を広報紙の印刷代に使わないことです。全体の8割位におさえます。写真のプリント代や郵券代、資料の購入費用、取材や講習会のための交通費等がかかるからです。この1年間の活動を期待します。頑張ってください。

 全国新聞研究協議会会長・鈴木伸男(町田市立町田第二中学校長)