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実践講座 PTA広報紙Q&A
<第29回> 2006年11月11日号掲載
  三学期号は「まとめ号」だということを、この実践講座の第7回で説明をしていただいたのですが、三学期号については、実際のよい広報紙を目にすることができません。というのも広報紙コンクールは、二学期末の締切りのものがほとんどで、入賞作品集に載せられることがまずないからです。三学期にふさわしい記事を教えてください。

 この連載の第7回で三学期号は「今までを振り返り、一学期号、二学期号に不足した内容・記事を補ったり、軌道修正していくという意味と、PTA活動の一年間を振り返り次年度につなげていくということです」と冒頭に書きましたので、その回で書かなかったことに触れたいと思います。

 実際の広報紙の中から、昨年度の全国小・中学校・PTA新聞コンクールで上位入賞をされた3校のPTA広報紙を紹介したいと思います。

 徳島市立佐古小PTA「あいじつつうしん」は、年5回の発行ですが、いつもと同じB5判12ページで、「子どもの安全」を特集しています。三学期号を感じさせる企画は「楽しんだPTA活動」くらいです。神奈川県秦野市立堀川小学校PTA「ほりかわ」は、号外を入れて年6回の発行で、他の号と同じA4判4ページのものを三学期に1回発行しています。2、3ページを割いて、「広がったPTAの輪」という特集的な取扱いを行っています。そのほかは普段通りの編集です。

 兵庫県八鹿市立八鹿小学校PTA「大いちょう」は、年5回発行していますが、三学期号は、A4判で16ページを使い、他の号の2倍のボリュームです。「いのちを考える会」を2ページ使って、大きく報道していますし、1年生に対して「大きくなったら何になりたいか」を2ページの記事にしています。普段通りの編集ですが最後の号に力を入れたのは、さすが全国コンクールで上位に入った立派な広報紙です。

 3校とも小学校ですので、中学校のものも見たいと思います。本校PTA広報紙「すすかけ」は、A4判4ページを年4回発行していますが三学期号では、「生徒のホントの気持ち」を特集しています。このようにみてみますと、まとめのPTAの活動報告が載っていれば、他は特に三学期号だということは意識する必要はありません。しかし、1年間の最後の発行ですので、広報紙づくりで学んだことを全て出し、最後を飾るような広報紙にしてほしいと思います。

 全国新聞研究協議会会長・鈴木伸男(町田市立町田第二中学校長)