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■全国から459点の応募
子どもたちの自由な発想で、夢のあるスチール缶をデザインしてもらう、平成16年度「スチール缶フリーデザイン・コンクール」(主催=スチール缶リサイクル協会、日本製缶協会、社団法人日本缶詰協会、後援=教育家庭新聞社)には、10月31日の締切りまでに459点の作品が寄せられた。
審査員の遠藤友麗・聖徳大学教授(=審査委員長、元文部科学省視学官)、見城美枝子・青森大学教授(ジャーナリスト)、タレントの原理恵子さんと主催3協会代表でさきごろ行われた最終審査の結果、グランプリに輝いたのは新潟県魚沼市立入広瀬中学校1年の目黒恵里奈さんの「うさっこベジタブル」。苦手な野菜ジュースが楽しく飲めるよう工夫したという作品。また各部門別最優秀賞3点、優秀・審査員特別賞6点、佳作50点、合計60点の入賞作品が決定。上位10人は今月27日、ホテルオークラ東京で開かれる表彰式に招かれ、賞状と副賞が手渡される。
第2回となる今回からは、従来のスチール缶リサイクル協会、社団法人日本缶詰協会に加え、新たに日本製缶協会が主催に参加。次代の子ども達の夢と創造力を育てる、スチール缶業界を挙げての事業として発展した。
●平成16年12月27日 ホテルオークラで表彰式 詳細はこちら
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グ ラ ン プ リ 賞 | ![]() ![]() | 目黒恵里奈さん ![]() 新潟県魚沼市立入広瀬中学校1年 私は、こんなかわいいジュースだったら野菜嫌いでも飲んでみたくなるのではないかと思い、つくりました。そして、ジュースをもっとかわいくしたいという気持ちを素直に表現しました。 工夫したところは、耳やしっぽなどをつけて、かわいらしさをUPさせたところです。缶のふたの部分は、描くのがとても難しかったのですが、一所懸命に描きました。 このような、とてもいい賞がとれるなんて思いもしなかったので、頑張ってよかったと思います。 |
| 高 校 部 門 最 優 秀 賞 | ![]() | 高橋彩さん ![]() 千葉県立市川工業高等学校2年 「とにかく誰も思いつきそうのないデザインを考えよう」 そう思い、とっさに頭に浮かんだのがこの今回応募させていただいたデザインでした。今回最優秀賞として選ばれたことによって、自分にとっても、自信をつけることができました。 私の作品を選んでくださった審査委員の方々に多大なる感謝をすると共に、これからも色々な場面で頑張っていこうと思います。 |
| 中 学 校 部 門 最 優 秀 賞 |
![]() | 萬関怜奈さん とてもびっくりし、嬉しく思っています。リサイクルという課題に対して色々悩んだ結果、自分が好きな楽器、フルートをイメージして描いた作品です。 リサイクルは大切なこと、でも楽しくリサイクルをする事がもっと大切です。空き缶をいっぱい集めて、自分の大好きな楽器に生まれ変わったら素敵だと思いました。なぜなら私は音楽が好きで、学校でも音楽部に入っています。ただ音楽が好きだけではなく、皆にも未来の地球環境を大切にする意識を持ってほしい。世界中の皆が協力して地球を守りたいと思います。 カナディアン・アカデミーは、世界中の国の生徒が集まっているため、普段からいろんな国のボランティア活動やエコロジーに対する考え方を知ることができます。将来、自分もそうゆう事を大切にして、またいろんな事にチャレンジをしたり、好きな絵を描き続けたいと思います。 |
| 小 学 校 部 門 最 優 秀 賞 |
![]() | 村田隆彰さん ![]() 神奈川学園精華小学校3年 賞に選ばれて、とてもうれしいです。 ぼくの家のまわりに缶のポイ捨てが多いので、「消える缶があれば汚れなくていいのになあ…」と思いました。 でも本当は、みんながマナーを守って、空き缶をゴミ箱にきちんと捨てれば良いと思います。 |
| 優 秀 ・ 審 査 員 特 別 賞 | ![]() | 本間麻里さん ![]() 神奈川県横浜市立大道中学校3年 私は美術部でこのコンテストを知り、面白そうだなと思い応募しました。どの形にしようかいろいろ悩みましたが、やっぱり飲んでいる人が幸せになれるような缶がいいと思い、このデザインを考えました。 入賞したと聞いたときは驚きと喜びでいっぱいで、この絵を描いて本当によかったと思いました。これからもたくさんのコンクールに参加していきたいと思います。 |
![]() | 中山卓巳さん ![]() 奈良県天川村立洞川(どろがわ)中学校2年 まさか自分が受賞するとは思っていませんでした。先生から聞いた時は驚きました。 最初は飲み終わっても捨てずに遊べる缶があれば良いと思い、この缶をデザインしました。前からチェスに興味があり、ちょうど良いと思ってデザインを始めました。だけど駒の形が解りにくく、何度もアイデアスケッチをし、結局、締め切り前日まで作業をしました。苦労しただけに、この受賞は本当に嬉しかったです。 | |
![]() | 佐々木駿さん ![]() 秋田県西仙北町立東中学校1年 パソコン部の先生から「審査員特別賞に選ばれた」と言われた時は、嬉しさより驚きを覚えました。なぜなら最初はなかなか良いアイディアが浮かばず、苦労して思いついたアイディアが賞に選ばれたからです。 僕の作品にこの様な評価を頂けたことを大変嬉しく思います。入賞できたのは部活動の仲間や周りのみなさんのおかげです。これからもこの様な機会があれば、またチャレンジしていきたいです。 | |
![]() | 竹中亮善さん ![]() 筑波大学附属聾学校中学部1年 賞をもらったと聞いて、最初は信じられませんでした。 空き缶も、上手く利用すればいろいろなことに使えるし、絵に描いた建物のようにすることもできると思います。今思えば、ずっとそのアイディアを温めていてよかったな、と思います。絵の構図はすぐ浮かびましたが、どこにどの色を塗るとか、絵の具がはみ出したり、色が混ざったりしないように気を遣いました。でも、その困難を乗り越えて受賞の喜びにつながったのだと思います。 | |
![]() | 長谷川智子さん ![]() 兵庫県小林聖心女子学院小学校3年 いつでもいろいろな国のようすが見られる道具がほしいと思い、将来作ることができるかもしれないと思ってかきました。 学校の教室で先生から「賞をとりました」と聞いてびっくりしました。その時、クラスのお友達もいっぱい拍手してくれて、うれしかったです。これからも、大好きな絵をかいていきたいと思います。 | |
![]() | 大倉園夏さん ![]() 静岡県浜松市立上島小学校1年 このえは、まいしゅうきんようびにがっこうがおわってから、おかあさんといもうとのあかねといっしょにやる、おえかきのじかんにかきました。おかあさんが、たのしいえがかけたねといって、おくってくれました。 しょうをもらえたのはすごくうれしいです。これからもたのしいえをかきたいです。 |
佳 作
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■講 評■ 美術は発想する力を養う
審査委員長・遠藤友麗(聖徳大学教授)
16年度(第2回)のコンクールは、応募が459点ありました。どれも楽しい夢が表現されており、かわいらしい発想や奇想天外な発想、現実にできそうな発想など、売り出したら人気になってすぐに売れるだろうなと思える作品ばかりで、楽しみながら選考できました。
中でもグランプリ賞になった「うさっこベジタブル」は最高に楽しくかわいらしく、夢があり審査員一同みな票を入れました。以下に特別賞に入った作品について短評を書きます。
◇グランプリ賞「うさっこベジタブル」=新潟県・魚沼市立入広瀬中学校1年・目黒恵里奈
健康志向の「にんじんジュース」の缶。ウサギの形がとってもかわいらしく抱きしめてマスコットにしたくなるようなデザインで、作者のすばらしい感性が感じられます。美術の先生のご指導もまたすばらしいのでしょう。現実にある缶の形やデザインにとらわれず、このような感性豊かな夢のあるデザインを自由にどんどんしていってほしいと思います。夢を生み出すのは子ども時代の特権なのですから。◇
高校部門最優秀賞「飲み終ると絵柄が浮き出る缶」=千葉県立市川工業高等学校・高橋彩
この缶は中身が入っているときは何も描いていない缶ですが、中身を飲むたびに絵が浮かんでくる不思議な缶です。どんな絵が出てくるのか早く飲み、かわいい動物の種類が増える楽しみがあります。高校生になると全くの夢ではなく現実にできそうな創造的なアイデアになってきます。実際にできたらきっと大ヒットするでしょうね。◇
中学校部門最優秀賞「メロディー ジュース」=兵庫県・カナディアンアカデミー中学3年・萬関怜奈
このジュースは飲み終わった後、楽器として使える。作者は音楽好きなのでしょう。一つひとつの缶ごとに音色が違い、楽譜も付き、組み合わせるといろいろな音の楽器になる。まさに「楽しい器」楽器づくりですね。音楽好きにはたまらないジュース缶ですね。◇
小学校部門最優秀賞「消えるカン」=神奈川県・神奈川学園精華小学校3年・村田隆彰
このデザインは特別な形はしていません。今、普通にある缶の形です。しかし中身を飲み終えると、缶が消えてなくなってしまうところが奇想天外な発想です。奇想天外ですが、誰もが空き缶の処理に困っているのは現実で、このような缶が発明されれば、・空き缶公害・問題はなくなるでしょうね。
総 評
楽しく奇想天外な夢のある発想のデザインをたくさん応募していただきました。今、教育界で話題になっている「一つの正解を出す学力」は大事ですが、実際の社会ではそのような学力だけでは通用しません。「それらを生かす能力」や「新しい考えを発想する創造的能力」が求められます。
本当に頭のよい人とは、そのような能力を備えた人を言います。図画工作・美術はこの能力を特に育てています。このコンクールは創造的発想を絵に表すものであり、応募された皆さん全員が発想豊かな頭のよい人と言えますね!
これからも楽しい、かわいい、おもしろい、奇想天外、不思議、あったらよい、といった視点から自由に楽しく発想してデザインしてください。
最終審査は3月5日、審査委員長の遠藤友麗・聖徳大学教授(写真中央)を中心に、スチール缶リサイクル協会・酒巻弘三専務理事、(社)日本缶詰協会・沼尻光治常務理事、本紙により開催された。
絞り込まれた作品にはどれも、子ども達の「こんな缶があったらいいな」という願いや、使う人への思いやりにあふれた気持ちがこもっていた。
●見城美枝子・青森大学教授
大人の発想する缶のデザインなら、シンプルでリサイクルしやすくと考えるところを、子ども達は缶そのものを楽しくするという発想で、目からうろこ。缶の表面積はわずかなスペースですが、そこにこんなにたくさんの楽しいメッセージが込められると思うと、飲んだ後でも愛着が持て、無造作に捨てることが出来ない。これは一つのコミュニケーションで、大切なことすね。(談)●原理恵子
(TBS「世界ふしぎ発見」ミステリーハンター/来年2月5日放送予定のペルー編に出演)
05年1月から施行される自動車のリサイクル法のイメージガールを務めさせていただいている関係から、リサイクルなども身近に感じています。でも私が小・中学校の頃こんなに豊かな発想が出来たかなと、感心しながら選ばせていただきました。(談)
459点の応募が寄せられた「スチール缶フリーデザイン・コンクール」(主催=スチール缶リサイクル協会、日本製缶協会、社団法人日本缶詰協会、後援=教育家庭新聞社)の表彰式が12月27日、ホテルオークラ東京で開催された。
表彰式は、審査員長の遠藤友麗・聖徳大学教授(元文部科学省視学官)、審査員の見城美枝子・青森大学教授(ジャーナリスト)、タレントの原理恵子さん(オスカープロモーション所属)も揃い、主催3協会代表、弊社代表が、グランプリを受賞した新潟県魚沼市立入広瀬中学校1年の目黒恵里奈さんほか9名に表彰状を授与した。
スチール缶リサイクル協会の宮本盛規理事長は、「みんなの夢を、もっと環境に優しい日本にしていって欲しい」と、子ども達に期待と祝福を、続いて審査委員長の遠藤教授は、「楽しいなと思うものがたくさんあった。世の中に出て一番必要なのは発想」と講評を述べた。
今回、グランプリを受賞した目黒さんは、「自分でも飲みたいとおもえるよう人参ジュースの缶を可愛らしくデザインしました」と、会場でのインタビュアーを務めた原さんに応えていた。
宮本理事長から表彰される目黒さん【2005年1月15日号】