ここまで見せてもらえるなんて!
「えびせん」の工程にびっくり!


 アンケート結果では、参加した学校栄養士のうち、総合的な学習の時間の中で「食の指導」を扱っている、担当していると答えたのは25%とそう多くはない。だが家庭や地域に対し、「食」や「健康教育」をテーマとした働きかけを行っている先生は85・7%と、独自の立場での活動を行っている先生が多い。
 御茶ノ水小の花田先生は、「朝食を食べよう」の授業の中で、シリアル食品のテーマについて話したばかり。同時に保護者会でも講演したという。また、第三亀戸中の秋山先生は、継続して「総合的な学習の時間」にみそ作りを扱い、そのみそを使ったパン作りに取り組む。その他、試食会の開催やリーフレットを配布したり、栄養の授業を提案するなど、それぞれ精力的な活動を行っている。

 給食にも昨今、バリエーションが求められているが、文京区立文林中の今井先生は「パンやご飯をシリアルに即変えることは難しいが、ヨーグルトやパフェのトッピングに使ったり、揚げ物の衣に使ったりと、行事食に華やかさを添える使い方ならすぐにできそう」と感想を語った。
 コーンフレークを揚げ物の衣に使うことで、パン粉を使うよりも油の吸収が少なく、ヘルシーというメリットもあると、食の専門家ならではのコメントだった。
 「朝食指導」は多くの学校で行われている。「親が朝起きられず、朝食をとってくることが出来ない子どももいる。シリアルなら子どもだけでも牛乳をかけてすぐに食べることが出来るが、子どもに勧めて良いものかどうか、迷っていた。今回の見学で、これだけよい栄養素が入っているのならば勧められると思った。親の朝食としても勧めたい」と、認識の向上も見られた。

ロングセラーの秘密がわかった!
 また「一袋100円程度のスナック菓子なのに、最大限に気を遣い、設備投資をして作っている様子がよく分かった。会社の誠意が伝わってきた。ロングセラーになるには、並々ならぬ企業努力があることを知った」など、今後の指導に役だった、衛生管理の厳しさに感動した、カルビーのスナック菓子のイメージが良くなった、という声が多かった。


【2003年8月9日号】