教育家庭新聞・健康号
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先輩アドバイザーが
新人養護教諭の悩みに応える
「先輩、どうしたらいいの?」
アドバイザー/東京都立九段高校・竹下君枝先生

Q 私は毎年、新年度になって間もなく始まる「健康診断」のことを考えると不安でなりません。最初の頃は何をすればいいのかもわかりませんでしたし、係をお願いした教員が当日になって休まれたり、校医さんが遅刻されたり・いまだにパニックになってしまいます。私は来年度で4年目ですが、もし、異動ともなると、ますます憂鬱です。


A 養護教諭にとって健康診断は大きな行事の一つです。特に、異動して初めての健康診断は気を遣います。しかし、健康診断は子ども達の1年間の健康管理の出発点ですから、子ども達の健康づくりのためにもしっかりと実施しなければいけません。健康診断当日の不慮の事態にも対応できるよう、できるだけの準備と気配りが必要です。


 私は、事前に学校医の先生方には健康診断のお願い方々ご挨拶に伺うようにしています。そうすれば、病院の場所の把握にもなりますし、なによりも学校医の先生方との人間関係づくりにもなりますので、今後の仕事にも役立ちます。人間関係といえば、校内の先生方にもいえることですが、職員会議の場や実施要項だけで健康診断の係をお願いするのではなく、私は毎年、直接一人ひとりにお願いをしています。そうすると不思議なもので、よほどでないと当日に休む方はいらっしゃいません。たいていの方は、「わざわざお見えにならなくても何でもやりますよ」と言ってくださいます。


 また、次年度からの工夫として、会場の写真と配置図をファイリングすることをお薦めします。例えば歯科検診の場合、歯科医師のテーブルの上を撮っておけば、歯鏡・その他、何を用意すればよいかが一目でわかるので便利です。自分が異動しても、後任の方へつなぐ財産のひとつにもなりますよね。

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【2005年3月19日号】

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