教育家庭新聞・健康号
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先輩アドバイザーが
新人養護教諭の悩みに応える
「先輩、どうしたらいいの?」
アドバイザー/東京都立九段高校・竹下君枝先生

Q 今年度、高等学校に着任した養護教諭です。学年から修学旅行の引率を頼まれたのですが、前任の方には、看護師も行くからどちらでもいいと言われました。前任の方は、ほとんど行かれなかったそうですが、最初の年度くらい行ったほうがいいのでしょうか?


A 修学旅行は学校によって、また年度でも行き先や行動が違います。看護師が同行する場合でも該当の学年団が判断し、養護教諭を必要としているのであれば、行ったほうが良いでしょう。

 看護師は、基本的にけがや病気などの応急処置を行うためにお願いしています。修学旅行という環境が変わったところで、生徒の悩みや不安に対応するためには、日ごろから子ども達に接している養護教諭のほうが適しています。また、保健室登校している生徒や心の問題を抱えた生徒、通院中の生徒など、保健室で関わっている生徒が参加することもありますので、学校に残って心配しているよりも一緒に行ってあげたほうが生徒にとっても安心感があり、望ましいと思います。

 養護教諭が毎回引率することになっているシステムの学校もあるかもしれませんが、一般的には生徒のために養護教諭が必要だから依頼されるのです。引率を頼まれるのは、あなたがその学校で専門職としてきちんと評価されている証拠でもありますので、とってもいいことですよ。
 ただし、修学旅行中は学校にいる他の学年の生徒達が困らないように、養護教諭不在時の体制も考えておいて下さいね。

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【2005年11月12日号】


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