学校では習わない・教えないノート術 マインドマップ マインドマップ。聞きなれない人もいるかもしれない。ノート術の一種で、トニー・ブサンが開発したもの。 一般的なノート術は、事実を羅列して書く。たとえば、リストタイプのノート法は、
といった感じになる。一般的なイメージのノート術だ。マインドマップは、こうしたノートとまったく異なる。 どんな感じのメモになるか。図版を使って、うまくまとめているページがあるので、参照のほど。実際のマインドマップを見ることができる。 マインドマップとは
と思った人もいるかもしれない。上記の参照ページのマインドマップ実物を見ても、それほど大量のことがわかるわけではない。「マインドマップってこんな感じ?」という、漠然としたものが頭の中をよぎるだけだ。 実は、マインドマップでは、その「漠然としたものが頭の中をよぎる」という状態が大切となる。なぜかというと、マインドマップとは「人に正確に伝えるためのノート」ではなく「自分が思い出すためのノート」だからだ。 何かを思い出したくなったときに、その事柄に関連することを思い出して、順番に記憶を引き出した経験はないだろうか? たとえば、聖徳太子の業績のひとつ、十七条憲法の中身を思い出したいとき。彼の思想が仏教に基づくところなどから「篤く三宝を敬え」という部分が引き出せたりする。 マインドマップが重視するのは、この「引き出す」力だ。たしかに紙の中に記されている情報量は少ない。上記URLの図を見ても、絵がいろいろと描いてあるだけで、文字数は少ない。しかし、この図のカラフルさと、絵などの情報、そして一覧性とで、すでに脳の中に収められている記憶を、上手く引っ張ってくる。この力を重視しているのだ。 そして、そうして引っ張ってこられるまで含めて「膨大な記憶量」があると考える。だから、マインドマップは「人に正確に伝えるためのノート」ではない。「自分が思い出すためのノート」だということになる。 描き方は、 を参照のこと。マインドマップを描くためのコツは、ここに書かれているもののほかにも、いくつかある。
2:なるべく大きな紙を使う
3:カラフルに
4:「自分だけにわかればよい」と割り切る
XML用語事典 [木構造] マインドマップが普通のノートと異なるところは、「万人がわかる」ではなくて、「自分がわかる」というところに注力しているところ。なので、大まかな書き方はあるものの、その描かれる内容は自由。 同じ本を読んだ人たちに、その本の中で大切だと思ったところをマインドマップで描き出してもらうと、マインドマップ結構違う単語がピックアップされていたりする。それでいて、実際に口頭で本の内容を説明してもらうと、同じように理解していることも珍しくない。人によって、それぞれ違う人生経験を積み上げてきているので、それでかまわないのだ。最低、自分の大切だと思ったことは、書き出してメモができ、理解もできているわけなのだから。 複数の人に同じ主題でマインドマップを描いてもらい、おたがい比べるというのも楽しいアクティビティだ。お互いの考え方や人生の違いというのを、まざまざと見せ付けられることになる。世の中には色々な人がいるのだね、と理解できる。 ○おまけ 似たような機能を持つフリーソフトウェアとしては「FreeMind(http://drikin.com/freemind/)」。やろうと思えば、パワーポイントで描くこともできる。(榊原)
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