高校の教員3万人に「TYPEQUICK」を無料提供
  1校あたり10人まで 日本語版発売15周年を記念


 TYPEQUICK日本語版発売15周年記念事業の発表会が5月16日、東京・ニューオータニガーデンコートのオーストラリアビジネスセミナールームで開かれた。
 日本語版発売15周年記念事業として、オーストラリアTYPEQUICK社と日本データパシフィック社は、高校の教員3万人を対象に、タイプ練習ソフトのTYPEQUICK学校研修キットを無料で提供すると発表した。教員のリテラシー向上のため、2001年から2003年までの3年間、各年1万人を対象に提供。2001年度の申込み受付けは6月20日から7月10日まで。先着順で1万人に達し次第締め切られる。
 申込み用紙の入手方法は、6月20日までは「15周年記念事業 参加申込書希望」と明記の上type@datapacific.co.jp 宛にメールを。20日以降は同社ホームページ http://www.datapacific.co.jpから直接申込める。1校につき10人までで、学校長名での申込みが必要。受付から1週間後に送付の予定だ。
 発表会ではまず、駐日オーストラリア大使館のロバート・ボイラン公使参事官が「TYPEQUICKは、官公庁、学校、企業で広く使用されている。TYPEQUICKの日本での成功は、オーストラリアTYPEQUICK社と日本データパシフィック社の努力の賜物である」と挨拶。
 続いて、オーストラリアTYPEQUICK社のノエル・マッキントッシュ社長が挨拶。「1986年の日本語版の発売以来、何回も品質の向上に努めてきた。15年たち日本でも100万人のユーザーがTYPEQUICKを使って学習してくれている。嬉しいことにみなさんからたくさんお手紙を頂く。学生の方は、いかに学習に生かされているかを書いてきてくれる。ビジネスマンの方は、どう生産性を向上できたかを話してくれる。
 一度、タイプの打ち方を身につけると、コンピュータは大変使いやすい道具になる」と語った。
 その後、深山照・データポップ社長からノエル社長に花束が贈呈された後、日本データパシフィック社の吉田覚社長が15周年記念事業について説明した。
 「コンピュータに慣れていない先生がまだ多い。コンピュータを苦手と思うのは、キーがうまく打てないからで、キー入力が一番の障害になっている。高校生なら7〜8時間でマスターできるが、そのことを先生方に理解してもらわないと、指導もしてもらえない。そこで、高校の先生3万人に無料で提供する。
 本1冊分もあるようなコンピュータの基礎講座もCD−ROMの中に組み込まれている」と語った。
 最後に岡本敏雄・電気通信大学教授による記念講演が行われた。)



(2001年6月2日号より)