生きた交流、英語を生徒たちの手に
  
ワールドユースミーティングが開催

 ワールドユースミーティングが、今夏も開催され3年目を迎えた。参加国は台湾・韓国・ドイツ・オーストラリア・シンガポール・ジンバブエ・日本など。参加者も年々増加し今年は320名が参加した。テーマは「新しいインターネット、新しい英語教育」。関西大学水越敏行教授をはじめ、シンガポールのラディマス小学校の校長ジェニーイエオ先生、オーストラリア、ジンバブエなどからの報告後、生徒の「インターネット活用と英語教育」についての発表があった。
 生徒たちは事前にインターネットを活用して連絡をとりあい、アンケート調査やプレゼンで必要なデータを収集。日本に来て、ホームステイなどを体験しながら同時に国際的コラボレーションとして共同プレゼンテーションを作成。そして名古屋国際センターで発表した。
 「どきどき わくわく 発見」の3つの言葉がキーワードとなった。準備を周到に進め、どきどき感、新しさを受け取る。安全や安定のもたらす予測できる時間ではなく、いまここにいて生み出されるものを受け取り自信につなげていくというサイクルである。
 プレゼンテーションもインタラクティブ性が重視された。会場の聴衆とのインタラクティブ性、ダンスを試みるもの、クイズを試みるもの、そこから出てきたものは「笑顔」をベースにしたともに創り出す時間であった。
 参加者同士が意見交換できるようなポスターセッションも行われた。
 英語教育についてもイベントは新しい方向性を示した。学び、まとめ、交流しそして英語で発表する。
 そうした一連の過程を通して英語を「生きたツール」として使えるようにしている。
 今回は事前準備としてまた4つのメーリングリストに加え、直接参加の形を事前に多く取り入れた。台湾へのワークショップへの参加、さらには大学側から現地訪問といった形のアプローチなど。
 イベント終了後もインターネットを活用した交流は続く。



(2001年9月1日号より)