教育用コンテンツ10件を公開
  
13年度も開発先募集
  
授業に役立つ素材やシステム



 ミレニアム・プロジェクトでインターネット時代に対応して教育用コンテンツの整備・開発が行われている。文部科学省が12年度予算で「教育用コンテンツ開発事業」として開発を委嘱した10件は既にすべてインターネット上に公開されている。また、13年度「教育用コンテンツ開発事業」の募集も行われ今年度末までに新たに10件程度のコンテンツの開発が行われる。教育情報のポータルサイトとなる「教育情報ナショナルセンター」もいよいよ8月31日に開設されることになった。

 12年度「教育用コンテンツ開発事業」の10件のコンテンツが開発された。
 内容は、学校教育用番組をデジタル化してクリップを抽出してデータベース化したもの、地域の生活・文化に関する動画などの素材資料3000件をデータベース化したもの、理科の実験や観察について理解を促すマルチメディアクリップをデータベース化したもの、気象や風景の定点観測データをリアルタイムに提供するシステム、全国の同一テーマで学習する学校がマップ上でデータを共有できるシステム、掲示板など学校間の共同授業を支援するシステム、特殊教育の指導に役立つWeb教材のデータベース化したもの、中学生の進路指導に役立つコンテンツをデータベース化したもの、DOS時代に教師により開発された自作ソフトをデータベース化したもの、音楽教材をデータベース化したもの。
 各コンテンツとも学識経験者、教員、企業などがチームを組んで開発されたもので、教員の意見や同事業全体の企画会議での検討をもとに開発。それぞれ授業での利用を視野に特色ある内容になっている。
 8月31日で募集が締切られた13年度のコンテンツ開発は、募集するコンテンツの類型を、1教科などの指導に役立つ学習素材コンテンツ・データベースの開発2学習素材の自動収集システム及びその利用システムの開発3全国広域共同学習システム及びその利用システムの開発4子どもたちの主体的な学習活動の支援システムの開発5教科横断的・共通的な内容の学習設計と実施に役立つコンテンツ及び提供システムの開発、と規定。上記の類型に沿った内容の開発を求めている。
 コンテンツは今年度末までには開発される予定で、開発後最低3年間はインターネット上で無償提供されることになる。



(2001年9月1日号より)