高校教育改革の推進
  
文科省が現状をHPに公開



 文部科学省は8月、従来200ページ以上の冊子にまとめていた「高等学校教育の改革に関する推進状況」をホームページ上に公開した。
 改革の推進状況や工業、商業、情報関係などの特色ある学科の具体例などが掲載されている。
 教育改革を概観すると、総合学科を設置する高校は前年度の144校から13年度163校に増加。14年度以降も多くの高校で設置の検討が行われている。また、単位制高校も前年度の342校から377校に増加した。
 さらに、インターンシップを実施している学科は、平成12年度に1685学科(31・9%)に。特に職業に関する学科、総合学科では60%を超えている。
 生徒の高校外での学修の単位認定では、大学、高等専門学校、専修学校等での単位認定を行っている高校は11年度の22校から12年度49校に増加。13年度は新たに22校が実施を予定。国立大学における学修の単位認定も行われている。また、ボランティア活動に関わる学修の単位認定も年々増加し、12年度で86校になっている。
 さて、特色ある学科のうち情報関係では、13年度に鳥取県鳥取湖陵高校に情報科学科(ハードウェアを中心としたコンピュータ利用技術やマルチメディアやネットワークの知識と技術を習得)、15年度に鳥取県倉吉総合産業高校にマルチメディア技術科(ネットワークシステムやマルチメディアに関する学習を行う)が開設される。
 http://www.mext.go.jp/



(2001年9月1日号より)