「情報」をセンター試験に
大学入試センターが中間まとめ


 大学入試センターは、新学習指導要領が実施される2003年度(平成15年度)の1年生が受けることになる2006年度(平成18年度)の大学入試センター試験の出題教科・科目について、審議状況の中間まとめを公表した。
 必修教科として設置される「情報」については、新指導要領の趣旨に照らし出題の対象とする方向で検討する。その際、出題科目は「情報」1科目とし、「情報A」、「情報B」、「情報C」及び専門教育の工業や商業、情報などの各学科で学ぶ情報に関する基礎的科目を出題範囲とする方法をとる。そして、上記の1科目だけを学習した者にも対応した出題を作り、問題を選択解答させる方針である。
 「外国語」のリスニングテストの導入については、文部科学省の「大学入学者選抜の改善に関する協議」の検討を踏まえ、今後具体的に検討していく。また、外国語を使って日常的な会話や簡単な情報交換ができることを目指す新指導要領の趣旨を踏まえ、英語の出題範囲は、「オーラル・コミュニケーション氈v、「英語氈vを中心とし、「オーラル・コミュニケーション」と「英語」に共通する事項を加える。
 なお、センター試験の基本方針は次の通り。1必修教科の「国語」、「地理歴史」、「公民」、「数学」、「理科」、「外国語」の6教科を出題の対象とし、各教科の必修科目及び選択科目から出題する。2必修科目の「保健体育」、「芸術」、「家庭」の3教科については従来どおり出題の対象としない。3専門教育を主とする学科の履修科目の出題に配慮する。
(2002年4月6日号より)