大阪府が情報モラル指導資料を作成


 大阪府は、生徒が情報通信ネットワークを活用するために心得ておかなければならない事項について解説した「情報モラル指導資料」(A4判、120ページ)を作成、すべての府立高校に配布した。
 来年度から高校で新学習指導要領が実施され、教科「情報」が新たに必修として加わり、またすべての教科でコンピュータ・ネットワークを積極的に活用するとされているのを受け、1年間かけて作成したもの。
 指導資料は、電子メールの活用や掲示板の使い方、ネットワーク社会など16項目。16項目とも、情報社会の光と影、ネットワークの技術的解説、学習指導案の4ページで構成されている。
 電子掲示板の使い方では、罵倒や意味不明な言葉などの書き込みといった掲示板荒らしなどの行為に警鐘をならした上で、校内掲示板の役割について解説。実際にクラス全員に対するメッセージを書き込ませて迷惑行為について考えさせる。Webページ作成時の配慮では、高齢者や障害のある人などに利用しやすいページの作り方などを解説。指導案では、自分の学校のWebページのチェックや利用しやすいWebページを作成させる。個人情報の扱い方では、インターネット上にはプライバシーの侵害になりやすい機能があることを教え、Webページを見ていて1アンケート回答の入力、2クレジットカード番号の入力、3メールアドレスや住所、電話番号の入力、などを求められたときの諸注意を解説している。
 上記の指導資料は、以下のURLから、POFファイルで提供されている。
 http://www.pref.osaka.jp/kyoishinkp/kyomu/morals/morals.htm


(2002年7月6日号より)