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フィンランドの教育を視察
印象に残ったこと

 

視察団◇時間にゆとり研究熱心
北欧の先生方は、時間にゆとりがあり、子どもたち一人一人としっかり向き合っていました。また、全ての教員が常に研修を重ねている熱心な姿勢に、日本との違いを強く感じました。
私の学校は英語の研究校です。国際理解教育も兼ね、福祉国家の教育を児童に紹介したところ、「自分なら○○の国に住んでみたい。」とそれぞれ考えをもち、世界に視野を広げるとてもよい機会となりました。
(桝田佳江・東京都葛飾区立中之台小学校教諭)

◇徹底した底上げ教育を
義務教育では学年毎に具体的な到達目標(例えば○年生までに3桁のかけ算をマスターする等)」を掲げ、それに向けて手厚い人員(先生助手等の投入など)で、徹底した底上げ教育を行うべきと強く感じました。
(福島毅・千葉県松戸市立松戸高校教諭)

◇受験勉強がない
フィンランドでは大学進学に関わる全国統一試験(大学入学資格試験)に向けての受験勉強をしないそうです。公式集持ち込み可の試験で、試験対策がそもそもできないとのこと。日本ならいかなる試験内容でも学校、受験産業あげての徹底的な試験対策が組まれると思うのですが。入学試験で教育が歪められていないのがすばらしいですね。
(松岡守・三重大学教育学部教授)

【2007年2月3日号】


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