広島から被爆体験の講和を受講

葛尾小学校で遠隔授業を実施−TV会議システムを活用

福島県葛尾存立葛尾小学校は11月10日、6年社会科で広島から戦争・被爆体験の講話をTV会議システム「フェニックス」で受講する遠隔授業を、NTT福島支店の協力で行う。
同小は以前から、学校間交流のツールとして、TV会議システムを活用してきたが、こうした講話を受ける形での授業ははじめて。
授業は5校時(1時45分〜2時30分)に実施。講師である「ヒロシマの心を伝える会」の松原美代子さんが@被爆時の状況A原爆1個の被害状況B子孫に与える影響、などについて講和。その後、葛尾小の子どもたちから質問を受け付ける。葛尾小の子どもたちは前時までに2時間、戦争について勉強している。
松原さんは、昭和20年中学1年生のとき、爆心地から1・5キロメートルの地で被爆。被爆体験講話などを通じて核兵器廃絶を訴えつづけている。著書に「原爆の絵アメリカを行く」などがある。
この授業の模様は当日、インターネットで全国に中継される。
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(教育家庭新聞98年11月7日号)