エル・ネット活用し

岡山県教育センターで発表

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 全国の教育センターで初めての、衛星通信を活用して県内外に向かった研究発表である「平成11年度岡山県教育センター所員研究成果発表会」が、2月24日午前9時30分から午後3時まで岡山県教育センターで開催された。開場には県内外から105人が参加。11テーマに上る共同・個人研究の成果を熱心に聞いていた。

 全国の教育機関の情報化推進策として文部省が進めている、衛星通信システム「エル・ネット」を活用し、当日は県内の学校10校を含む15か所、他県の教育センターなど19か所の合計34か所にも発表の模様が配信された。発表はマルチメディア時代を反映して、映像を効果的に活用。発表の内容と同時に、プレゼンテーションの力量を求められる時代が、すでに到来していることを実感させるものだった。
 発表は「総合的な学習の時間」など3テーマの共同研究と、8テーマの個人研究で構成。午後からは「・総合的な学習の時間・の進め方」をテーマに、鳴門教育大学助教授・村川雅弘氏の講演が行われた。
 共同研究発表の先陣を切ったのは金光一雄代表の「情報教育の在り方に関する調査・研究」。金光教諭は情報教育を「コンピュータ等の活用を中心として、情報活用能力の育成を目指す学習」と定義。特に小学校の情報教育は、プレゼンテーションとネットワーク活用の2つの能力を重視することが重要だとした。そのために7段階にした「ステップ別目標一覧」と、実践のためにそれぞれ5ページの「学習パッケージ」を作成した。
(教育家庭新聞2000年3月4日号)