高速通信が身近に

光ファイバー月1万円で試験提供

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 NTT東日本と同西日本は10月1日から、企業向けなどの新通話料金割引サービスとともに、学校向け特別料金割引サービス「i・スクール」の本格提供を開始する。
 小中高校と特殊教育諸学校を対象にした学校向けサービス「i・スクール」は、昨年9月から試験的に月2万円分までのISDN回線料金を月額8500円の定額で提供されてきたが、今回の本格提供にともない月3500円に改訂される(超過分は通常通信料金の40%割引)。また、従来制限のあった契約回線数も1学校で何回線でも契約できるようになる。
 通信料金やプロバイダー料金の低価格化が進み、学校のインターネット利用も従来に比べかなり利用しやすくなってきている。上記の学校向け割引サービスは提供地域に制限がないが、まだ、東京と大阪などでしか利用できないサービス「フレッツISDN」もある。これは対象を教育機関に限定しない一般向けサービスだが、月4500円の完全定額制(別途プロバイダー料金が要)で、何時間でもインターネットを教育に利用することができる。

 このフレッツISDNが全地域で利用できるようになると、インターネットの利用にともなう料金的な問題もかなり解消されるだろうが、現時点ではいつまでに全国に拡大するかという見通しは立っていない。NTTは順次提供地域を拡大していく方針で、さきごろ埼玉、栃木、茨城などの関東圏、福島、岩手、青森などの東北、北海道、長野県内の特定市において、10月から12月にかけてサービスを開始すると発表した。

 また、今年12月にはフレッツADSL(約500kbps)のサービスを開始。さらに高速光ファイバー(10Mbps)の試験サービスを月額1万円程度で12月から東京と大阪の1部地域で提供開始する予定だ。この光ファイバーのサービスは2002年までには全政令指定都市で提供を行う予定で、高速回線の割安なサービスがいよいよ身近なものになり、学校におけるインターネット利用にもはずみがつきそうだ。

(教育家庭新聞2000年10月7日号)