インターネット活用ガイドブック

日本教育工学振興会が発行


 社団法人日本教育工学振興会の平成11年度総会が5月28日に行われ、研究成果報告会の席上、同会が文部省の委嘱を受けまとめた冊子「先生のためのインターネット活用ガイドブック」が発表された。
 昨年の「インターネット活用ガイドブック」が教育行政、教育委員会の担当者向けとすると、今回の冊子は先生向け。学校現場にインターネットが導入されたときに初心者の先生でも困らないように、ブラウザソフトのボタンの説明など、はじめの一歩から説明している。検索エンジンとその使い方、ニュースや地図、自治体情報、美術館・博物館、教師向け総合ページなどさまざまな役立つホームページも紹介。
 さらに、インターネットを利用した共同学習や地域学習の事例や校種別のモデル学習例も提案され、学校に1冊常備したい内容になっている。(A4判90ページ、1〜9冊単価600円、10冊〜99冊単価540円。問合せ=電話03・5251・0751)。
 総会では、同会がIPAの委託事業として推進している「情報化推進コーディネータ・リーダ養成のための研修システムの開発」についても報告。全国4万2000校に1人ずつ情報教育の学習指導の指導者を養成することなどを目指し、今年度は、教育事務所単位に配置するコーディネーターは20人を対象に9日間、校内リーダーは40〜50人を対象に10日間、実証実験を行うという。
 文部省の亀田意統・中学校課情報教育室長は、省庁横断組織である「バーチャル・エージェンシー」で、教育の情報化推進の施策を幅広く検討していることを語った。

(教育家庭新聞99年6月5日号)