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図書館

翻訳者を囲んで読書会「虹色のコーラス」

2018年2月19日
国際基督教大学高等学校

翻訳者を囲んで読書会1月24日、東京・三鷹の国際基督教大学高校(ICU高校)学校図書館で、小説「虹色のコーラス」の読書会が行われた。同書を翻訳し、同校の卒業生でもある寺田真理子氏を招き、高校3年生の有志7名が参加した。

スペインのバルセロナを舞台に、国のルーツ・家庭環境・障害などさまざまな子供たちが、主人公の女性教諭との交流やコーラス隊の練習を通して成長していく様子と、女性教諭の人生を描く。

事前に同書を読んだ生徒たち。「タイトルがなぜ〝虹色〟なのかと思ったが、移民や、さまざまな境遇の子供たちが出てくるので納得した」「主人公の先生は、最初は特徴がないように描かれるので、物語の中盤から、虹色のコーラスの色が際立つのだと思った」「自分がバイオリンを演奏するので、コーラスの女の子の声をイメージできた」といった感想が寄せられた。

寺田氏への質問も。「翻訳の際に原書にはない言葉を加えたり、表現を変えると、原作者の考えていることと変わってしまうのではないのか?」という生徒の疑問に対し、寺田氏は「作者にも変更の可否については確認するが、本全体を読めば作者が伝えたいことは理解できる。日本語として受け入れられ、作品世界を壊さず、主旨が伝わるように心がけている」と語った。

生徒のおよそ3分の2が帰国子女という同校。翻訳という言葉を扱う仕事についても生徒たちの関心は高い。寺田氏が翻訳の仕事をするようになった経緯など、活発な質疑応答が交わされた。

「虹色のコーラス」

「虹色のコーラス」

「虹色のコーラス」
リュイス・プラッツ/著 寺田真理子/訳
西村書店(本体1400円+税)
あと2年で定年を迎えるというときに、突然の転勤を命じられたコリニョン先生。赴任先の小学校の子供たちは言うことをきかず、クラスがまとまらない。そこでコーラス隊を結成するのだが――。さまざまな境遇の子供たち、かつての恋人、音楽への愛に一生を捧げた女性の心温まる物語。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2018年2月19日号掲載



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