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学校図書館

学校図書館を築く自治体の挑戦(7) 茅野市-2

2018年3月19日
連載

学校全体での取組に注力 今春に第3次計画も始動

平成24年度から始まった「茅野市第2次こども読書活動推進計画」は、今年度(29年度)が最終年度にあたる。生涯にわたり読書活動を楽しむ習慣を身に付けられるよう、乳児期(胎児期)から支援する中で、学校教育では校長への働きかけを積極的に行っている。

小中全校が順番で読書教育研究指定校に

「茅野市教育基本方針」の中では、すべての教育活動の基盤として「読書・図書館教育」を掲げる。学校図書館の環境整備にも力を入れ、平成12年に司書教諭(または図書館教育主任)、13年に司書教諭支援員(学校司書)を小中学校全校に配置。14年に学校図書館の図書資料をコンピュータ管理し、図書館間の物流を可能にした。

23年度からは茅野市読書教育研究校を毎年1校指定している。今年度で7校目となり、いずれ市内の小学校9校、中学校4校すべてが指定校を経験する。

一方、平成24年にスタートした「茅野市第2次こども読書活動推進計画(以下、第2次計画)」では、小中学校の校長を「学校図書館長」とする施策を打ち出した。学校全体としての図書館活用をさらに推進することがねらいだ。「学校図書館経営方針」を毎年校長会で提出することが求められ、校務分掌には「学校図書館運営委員会」「学校図書館選書委員会」を入れる。

米沢小学校図書館の運営委員会

米沢小学校図書館の運営委員会

第2次計画がスタートした同年、茅野市読書教育研究指定校となった米沢小学校では、学校図書館運営委員会に校長、教頭、各学年代表、司書教諭、学校司書が参加し、月1回、20~30分間集まる場を設けた。授業で使用した本、前年度の取組について他学年の教員との情報交換、来月の予定、必要な本などについて話し合われた。

当時同校の教頭を務めていた林尚江氏は、「図書館教育とは何か、というところから始まった」と語る。取組を進める中で、各教科で図書資料が使えると教員が実感するようになっていったという。

こうした指定校の取組は、年度当初に行われる「転入教職員読書教育研修会」で実践報告がある。また、夏休みの時期に4つの中学校区で、小中学校の全教員が参加する「中学校区読書研修(出前研修)」などを通して、市全体で共有される。

6年間の「第2次計画」の成果を「学校教育に図書館を活用した学びが根付いた」と林氏は感じている。

小中学校を支援し地域との連携も継続

平成18年に開設された「こども読書活動応援センター」では、29年度にセンター長代理の林氏と、「読りーむinちの」の事務を担当する今野真歩氏の2人態勢となった。

林氏は小中学校の学校図書館の支援を担う。学校図書館関連の研修会、司書教諭や学校司書のサポート、「子ども読書の日」企画立案、地域コンクール「図書館を使った調べる学習コンクール」の事務局などだ。「読りーむinちの」とも連携する。

今年、林氏は市の校長会で「読み聞かせ」を行った。出席した校長からも好評で、林氏が読んだ本を小中学校の入学前の保護者会で読んだ、という声もある。「本に〝子どもの心を動かす力〟がある、と信じられるかどうかが問われている。読み聞かせで本の力が届いたとしたら嬉しい」。

3月12日、市は第3次計画を策定。具体的施策の活動の場に2次ではなかった「学校教育課」を入れ、学校教育の重要性を打ち出している。(茅野市・了)

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2018年3月19日号掲載

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