木曽川を挟む歴史の街―愛知県・犬山市、岐阜県・各務原市

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明治村の西郷街道邸

 戦国時代から政治・文化の要衝として栄えた愛知県犬山市。そして木曽川を挟んで対岸に位置する岐阜県各務原(かかみがはら)市は、中山道美濃十六宿の一つ鵜沼宿がある町。今回は木曽川流域の歴史ある2つの市を巡り、人気の観光スポットを訪ねた。(レポート/須田佳美)

日本の歴史・文化に触れる地・犬山

  まずは犬山市へ。「犬山ローレライ麦酒館」でランチバイキングを堪能し、「博物館明治村」を見学。約100万平方メートルの敷地に、国の重要文化財を含む68棟の建造物が移築・復元されており、写真や書籍など約1万点の貴重な資料も保存・公開されている。

  次に訪れた「野外博物館リトルワールド」は、約120万平方メートルの広大な敷地に世界の民家が移築・復元されている。パスポートなしで気軽に世界旅行が楽しめ、その文化を学習できる場所だった。

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木曽川南岸にそそり立つ犬山城

  その後、犬山城下町を散策し犬山城へ。同城は約470年前織田信長の叔父・織田与次郎信康によって築かれ、日本最古の天守閣は国宝に指定されている。また、大茶匠・織田有楽斎が建てた国宝茶室の如庵も見学。

  夜は木曽川うかいを見学したが、鵜匠のたくみな綱さばきと鵜の妙技を間近に見る事が出来た。

  対岸の各務原市では、中山道鵜沼宿脇本陣等を視察し、奇岩の渓谷美が楽しめる日本ライン下りも体験した。

宇宙や薬など学べる多くの施設が点在

  次に、世界最多の約70種以上、900頭の珍しいサルを見る事ができる「日本モンキーパーク」へ。ここは、檻や柵のない「モンキースクランブル」やワオキツネザルが間近に観察できる「WAOランド」などサルを見ながら自然にその生態を学べる施設。

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サルを間近に観察できる日本モンキーパーク

  また、航空宇宙科学をテーマとした「かかみがはら航空宇宙科学博物館」、「内藤記念くすり博物館」も一見の価値がある。

  「内藤記念くすり博物館」は、薬と医学に関する貴重な資料や図書を所蔵する国内でも有数の博物館。付属の薬用植物園では、約600種類の薬草や薬木を育成し、一般公開もされていた。

  最後に視察したのは「アクア・トトぎふ 岐阜県世界淡水魚園水族館」。長良川の源流から河口までと、世界の淡水魚をテーマに身近な生物から巨大淡水魚まで展示されていた。

  今回は、体験だけでなく学習施設が多いエリアであった。

【2012年8月20日号】

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