映画”旅立ちの島唄”で修旅前の事前学習―都立園芸高校の3年生

沖縄の現実を自身に重ねる 生活する人の顔を見て来て

旅立ちの島唄

吉田監督(左)と名幸さん(右)

 東京都立園芸高等学校は、3年生の沖縄本島への修学旅行が迫る4月10日、事前学習を兼ねて、5月18日から公開される映画、「旅立ちの島唄〜十五の春〜」の試写会を実施。試写会後には、この作品のメガホンをとった吉田康弘監督との意見交換も行われた。

 映画は、沖縄本島から東へ360キロ(那覇から船で13時間)の離島「南大東島」が舞台。島には高校がなく、15歳の春になると島外へ出る。島には少女民謡グループ「ボロジノ娘」がいるが、島を出る時にメンバーが入れ替わるため、最後に親の前で島唄「アバヨーイ(さようなら)」を披露する。そこには親と子の互いへの大きな思いが渦巻く‐。

 当日は、沖縄観光コンベンションビューローの名幸寛人さんが、生徒に本島での学習ポイントを説明。その後試写が行われ、試写後に吉田監督が登場。映画の主人公に近い世代ならではの様々な意見があがり、吉田監督は「家族の様々な形を映画で見せたかった。修学旅行では観光も大事ですが、そこに生活している人の顔を見ることも大事です」と語った。

 また同校の柴田昌夫主任教諭は「修学旅行は本島での観光や体験学習が中心です。沖縄の人の“現在”や“気持ち”の学びが少し足りないので、名幸さんに講演をお願いしたところ渡りに船で、試写のお話もいただきました。3年生ですので、今後遠くの大学へ進学したり、就職して親元を離れます。親に感謝を伝える大切さを知る良い機会になったようです」と話す。

【2013年4月22日号】

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